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第6回Sports Performance Enhancement Community(SPEC)が開催されました。
2016/1/16(土)立命館大学びわこ・くさつキャンパス(インテグレーションコア)にて日本のスポーツ界を取り巻く環境を向上させるため第6回Sports Performance Enhancement Community(SPEC)が開催されました。
今回は女子ラグビー日本代表チームでヘッドアスレティックトレーナーをされている平井晴子氏、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科で脳震盪を研究されている熊崎昌氏、立命館大学スポーツ健康科学部から整形外科医・スポーツドクターである篠原靖司教授の3名に講演をしていただきました。
参加者は関西圏を中心に現場で活躍されているアスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングコーチ、パーソナルトレーナーや大学院生、学生トレーナーなど様々なバックグラウンドを持った51名に上り、それぞれの視点、現場での疑問などの答えにつながるヒントを見つけようと、質疑応答やディスカッションの時間も大いに盛り上がりました。
・平井晴子氏(米国認定アスレティックトレーナー:ATC、本学2004年経済学部卒)
女子ラグビー日本代表(さくらセブンス)で取り組まれている具体的な選手のケアの例など、2016年リオデジャネイロオリンピックで金メダルを取るために年間260日を超える代表合宿でのアスレティックトレーナーの活動を報告していただきました。質疑応答ではさくらセブンスで行っている前十字靭帯損傷予防エクササイズを参加者を交えて実演していただきました。
・熊崎昌氏(日本体育協会認定アスレティックトレーナー)
近年注目を集めている脳震盪の最新の知見(メカニズム、評価法、脳震盪が抱える短期的・長期的問題、管理法など)をご本人の研究や最新のエビデンスに基づいて講演していただきました。特に脳震盪の評価法など、現場で活躍されているアスレティックトレーナーにとっても、チームに所属している学生トレーナーにとっても大変有用な情報を軽快な語りで説明していただきました。
・篠原靖司先生(整形外科医:スポーツドクター)
臨床医・スポーツドクターの視点から学生トレーナーに必須の足関節の解剖学・バイオメカニクス・組織学から現場のトレーナーが知っておくべき代表的な足関節のスポーツ疾患の病態・診断法・治療法についてまで幅広く講演していただきました。
次回第7回SPEC研究会は2016年夏開催を予定しています。次回もスポーツを取り巻く環境を整えるために有益な情報を提供したいと思います。