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2013/12/19 イギリスのジャーナリストであるアドハランド・フィンさんに講演いただきました

12月19日(金)のスポーツ健康科学セミナーⅠでは、イギリスのジャーナリストで、「Running with the Kenyans」であるAdharanand Finn(アドハランド・フィン)さんをゲストスピーカーに迎えて、長距離ランナーの強化に関わって、ジャーナリストの目線で見てきたことをお話し頂きました。

冒頭で示されたデータで、マラソンの一流ランナーといわれる記録を、2時間15分以下とおくと、日本人選手は70名、イギリスは0名、アメリカは12名であたということで、日本は世界的にみても、長距離強豪国である。一方、エチオピアでは176名、ケニアでは327名もいるとのことで、アフリカ勢の強さが目立っています。

ケニアに半年間と住み込んでその強さを探ってみて、いくつかの理由があげられます。
1)子供の頃の環境(学校まで走って通う。朝、昼、午後)。例をあげると、朝、牛の乳を搾り、昼ご飯を食べに戻り、午後戻って、牛の世話。ケニアのアスリートは、田舎出身が多く、車なし。バスに乗るのは贅沢。
2)裸足で走る。衝撃を和らげるために動きが良くなる。そのためケニア人はフォームがきれい。
3)高地環境
4)農業国で貧しく、極端に言うと農業に就くか、ランナーになるかしか職業選択がない。

日本には数ヶ月滞在して、長距離選手の取材を通じて、日本の長距離の根本は素晴らしい。ケニアの良いところを足すと、よりよい成果がでると確信しています、と講演を締めくくってもらいました。


Adharanand Finn(アドハランド・フィン)さん