イベント

近田彰治先生に【オーバーヘッドスポーツにおける肩複合体の動き】という内容で研究紹介をしていただきました

本日は、スポーツバイオメカニクス論において、大阪大学の近田彰治先生をお呼びして、ご自身の研究を紹介していただきました。近田先生は、野球やテニスといった、手を頭上に上げるような動きを行ったときの肩甲骨の動きを研究されています。講演の冒頭で、一見は全く異なる、野球のピッチング、サイドスロー、テニスのサービス時の肩甲骨付近の動きを、外見のビデオ映像ではなく、骨の動きに置き換えコンピューターグラフィック上で紹介されました。そうすると、骨の動きを見るだけでは、多くの学生が、その映像が上記3つのどれに該当するのかが分からなくなる、という興味深いことがおきました。これは、私たちが如何に上記動作中の肩甲骨の動きを理解していないかを示しており、”胴体” と ”腕” の動きだけでなく、その間にある ”肩甲骨” の動きも把握する必要があることを示しています。本日の発表では、この肩甲骨の動きに着目し、投球動作の実態把握、投球パフォーマンスが優れている人の特徴、さらにはストレッチング介入のポイントなどを紹介していただきました。スポーツパフォーマンスに直結する内容も多く含まれていたため、バイオメカニクスに興味がある学生だけでなく、自身のパフォーマンス向上を目指しているアスリートの学生にも有意義な講演となりました。
戻る