米国スタンフォード大学 Julie H. Sutcliffe助教授 Two Sport Psychology Case Studies of US Athletes
2022年7月13日(水)に「スポーツ心理学」の授業にて、米国スタンフォード大学、Julie H. Sutcliffe助教授に、世界のスポーツ心理学というテーマで講義をしていただきました。Julie先生は、世界でもトップクラスのアスリートが数多く在籍する、スタンフォードアスレティックスのアシスタントディレクターとして、日々アスリートの心理サポートを行っておられます。
2022年度は、リアルタイムでJulie先生のレクチャーを同時通訳する形で、通常ではなかなか聞くことの叶わない大変貴重なスタンフォード大学の心理サポートケースと、アメリカ女子ラグビー代表チームの心理サポートケースを聞かせていただきました。社会的にメンタルヘルスへの理解が進むアメリカでさえも、心理の専門家を訪ねることに対するstigma(偏見)は存在し、特に「強くあるべき存在」であるトップアスリートはその特性から、自身の痛みや不安を他人と共有することに大きな障壁を抱えています。レクチャーでは、研究結果によって示された、アメリカのアスリートに関するメンタルヘルスの現状や、年齢や性差による特性の違いについてなどを学びました。
また、スタンフォード大学のスカラーシップアスリートのケースからは、アスリートの状況に合わせた段階的なプログラムが紹介され、学業においても競技においても世界のトップであり続けるためのたくさんのヒントが語られていました。さらに、女子ラグビー代表チームのケースからは、集団競技におけるチームビルディングに関するアプローチが紹介され、全米中から集められたトップアスリート達の心を一つにしていく過程を教えていただきました。
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2022年度は、リアルタイムでJulie先生のレクチャーを同時通訳する形で、通常ではなかなか聞くことの叶わない大変貴重なスタンフォード大学の心理サポートケースと、アメリカ女子ラグビー代表チームの心理サポートケースを聞かせていただきました。社会的にメンタルヘルスへの理解が進むアメリカでさえも、心理の専門家を訪ねることに対するstigma(偏見)は存在し、特に「強くあるべき存在」であるトップアスリートはその特性から、自身の痛みや不安を他人と共有することに大きな障壁を抱えています。レクチャーでは、研究結果によって示された、アメリカのアスリートに関するメンタルヘルスの現状や、年齢や性差による特性の違いについてなどを学びました。
また、スタンフォード大学のスカラーシップアスリートのケースからは、アスリートの状況に合わせた段階的なプログラムが紹介され、学業においても競技においても世界のトップであり続けるためのたくさんのヒントが語られていました。さらに、女子ラグビー代表チームのケースからは、集団競技におけるチームビルディングに関するアプローチが紹介され、全米中から集められたトップアスリート達の心を一つにしていく過程を教えていただきました。
昨年に引き続き、スポーツ心理学を通して、世界を身近に感じさせていただける大変丁寧でわかりやすい授業をしてくださり、Julie先生には心より感謝申しあげます。また、アスリートを軸にした「心」と「身体」の融合として、お力をお貸しいただきました立命館大学スポーツ健康科学部、下澤先生にも心よりお礼申しあげます。周知のとおり、スタンフォード大学の学生やアスリート達は確かにスーパーエリートですが、一方で皆さんとなんら変わらない日々の葛藤や悩みを抱えながら、目標を目指して大学生活を送っている方々でもあります。スポーツの世界やビジネスの世界など、フィールドを問わず皆さんの周りにはチャンスがあふれていますし、思っているよりもそのチャンスは実は遠いところにあるものではないかもしれません。英語で質問をしてくださった学生、また英語でコメントを送ってくださった学生の皆さん、そして一生懸命ノートをとってくださった学生の皆さん、お疲れ様でした。