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本学、総合心理学部の鈴木華子先生をお招きし、「多様性と包摂を考える」と題してご講演をいただきました。

2022年11月23日、大学院授業(リーダーシップ特論)において、立命館大学総合心理学部の鈴木華子先生をお招きし、「多様性と包摂を考える」と題してご講演をいただきました。
 この世界・社会の諸現象に潜んでいる不平等さは、果たしてその人の問題なのか。実はそれだけでは片づけられない、社会的な構造の影響を私たちは(知らない間に)どれほど強く受けているか。――そのような気づきを促すように、数多くの事例を踏まえて情報提供いただきました。
 鈴木先生は、不平等さなどの歪みも複雑になる社会の中で、「こころの健康」は非常に重要な問題であると言います。その維持、より豊かな生き方や社会創造のために必要なこととして、3つの「多文化コンピテンス(力量)」を伝えて頂きました。

 ➀自覚:自身のアイデンティティの理解、偏見や特権の認識
 ➁知識:社会構造の意識化、適切な知識の獲得
 ➂ 技術・スキル:アライ(味方)になる、実行力

 私たち個人の中にある無意識の構造(何気ない差別、排除)、そして社会を直視できる力量を育てながら、みんなが暮らしやすい多文化社会を一緒に目指していきたいものです。
 ご講演、ありがとうございました。

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