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スポーツマネジメント特殊講義:特別講義「MLBビジネスの動向と雑感:NPBとの比較もしつつ」

去る2023117日の「スポーツマネジメント特殊講義」において、本学部の客員教授であり、桜美林大学教授の小林至先生にNPB(日本プロ野球機構)との比較を踏まえながら、MLB(メジャーリーグベースボール)のビジネスの動向について、特別講義をしていただきました。


小林先生は、東京大学から3名輩出されたプロ野球選手の一人であり、千葉ロッテマリーンズに2年間在籍され、引退後、海外で学位取得後、福岡ソフトバンクホークスの取締役などを歴任され、現在、桜美林大学教授として、スポーツ経済学などの教育・研究を手掛けられています。


小林先生は、スポーツにおける「興行ビジネス」の過去を振り返りながら、グローバル化にともなう放送・通信技術の飛躍的な発展によって、スポーツにおける興行ビジネスの4大収入の内、5割以上の収入を占める放送権料、スポンサー料が巨大なマーケットを生み出したことを、オリンピックやワールドカップサッカーを事例に取り上げ、この2つの収入源がビジネスの根幹にあることを説明されました。また1995年には、市場規模がMLB1,400億円、NPB900億円と大差がなかったものが、30年の時を刻んだ2018年においては、NPB1,800億円と市場規模が倍増に留まっているのに対して、MLBの市場規模は1.1兆円と約10倍も膨れあがった要因は、「グローバル化」にあると説明されました。売上構成比を見れば、とりわけ、全収入に占める放映権料の占める割合が、MLBNPBとでは、3倍以上、金額ベースではNPB225億円に対して、MLB6,000億円と開きがあることをデータで示されました。この背景には、無料放送が中心で市場が寡占化している日本に対して、アメリカの場合は、ケーブルテレビを中心とした有料放送が主流を占めていることに関係していることなどについても説明を加えられました。


当日は、元北海道日本ハムファイターズの代表取締役社長で本学客員教授の藤井純一先生もお越しいただき、小林先生の講演について、コメントしていただきました。非常に有意義な特別講義の機会になりました。

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