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株式会社日立製作所グローバル知的財産統括本部の小林洋次郎氏をお招きし、「企業知財部」について特別講義をしていただきました。

2023615日(木)、スポーツ健康科学セミナーⅡの授業にて、株式会社日立製作所グローバル知的財産統括本部の小林洋次郎氏をお招きし、「企業知財部」について特別講義をしていただきました。

まず、日立製作所についてお話しいただきました。日立製作所は、優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献することを企業理念に掲げています。現在、「競争」から「協創」へとビジネスモデルを転換し、IT×OT×プロダクトの力で社会イノベーションを起こしています。

 次に企業知財部の仕事についてお話しいただきました。企業知財部の仕事の一つに「事業を守る」ことがあります。例えば、研究開発成果をもとに特許を取得し、自社製品を守っています。日立製作所は現在、海外での売り上げが多く、日本だけでなく海外でも多くの特許を取得しています。また、社会イノベーション事業へと会社が大きく舵をきったタイミングで、「競争」から「協創」へのビジネスモデルの転換に合わせて知財戦略をアップデートさせてきました。現在、日立の知財部は「知財をドライバーとしてイノベーションを加速し、事業成長に貢献する」ことをめざして仕事を行っています。

0621_日立(全景)

 最後にキャリアについてお話しいただきました。小林氏は、大学時代機械工学を専攻されていましたが、大学院では学部とは異なる分野に研究室を変更されていました。変更した理由として、新しいことにたくさん触れることができると考えたからです。新しいことに触れることで、多くの分野を経験することができます。様々な分野に触れることでこれまでの考え方を転換する機会を得ることができ、自身の成長に繋がるとおっしゃっていました。スポーツ健康科学部はマネジメントや教育からなる人文社会科学系と、スポーツ科学や健康運動科学からなる自然科学系の両方を学ぶことができ、文理融合の学部です。人文社会科学系を専攻する学生は自然科学系の授業を、自然科学系を専攻する学生は人文社会科学系の授業を受けることで新しいことに触れることができます。小林氏のお話をうかがい、専門領域だけでなく他分野の知識にも積極的に触れ、様々な分野を経験し考え方を転換する機会を得ることで、自身の成長に繋げることができると感じました。ご講演ありがとうございました。

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