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2023年11月17日の健康施策論の授業にて、滋賀県保健医療福祉部医療政策課長の切手俊弘さんをお招きしました。

 本講義では、県単位の健康施策を具体的にお話ししてもらうことを目的に、滋賀県保健医療福祉部医療政策課長の切手俊弘さんにお話をしていただきました。
 まず、切手氏が現職についた直後に発生した新型コロナウイルス禍について、お話をされた。2020年4月ことからの最初の1か月はほとんど自宅に戻れないくらい忙しかったこと、滋賀県独自の“5分の1ルール”を策定し、感染の予防を行ったこと、医療関係者、クラスター発生による人権侵害が発生したことの経験を受けて、“正しく理解し、正しくおそれる”重要性を“ものをこわがらなさ過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなか難しい”という寺田虎彦の言葉を引用して、今後、そのような事例が発生しないようにするための方策が必要であると話された。
 次に滋賀県の平均寿命や健康寿命のデータを示され、今後の滋賀県の運動・食事・禁煙・歯周病という観点から健康施策についてお話しされた。高齢者のウエルビーイング向上に関して既存の介護保険サービスでは高齢者を支えられない状況にありつつなかで、「地域の力」を活用しながら高齢者を支えていく地域包括ケアシステムについてお話しをされた。高齢期におけるウェルビーイングに大きな影響を与えるサルコペニア、フレイル、オーラスフレイル、ロコモティブシンドロームの予防策についてお話があった。
1120_1健康施策論①
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