エグゼクティブレクチャーIの講義をしていただきました。
今年度は研究科新カリキュラムの2年目になります。この秋学期での、博士課程前期課程院生対象のエグゼクティブレクチャーIも2年目になります。受講生は主に身体運動科学領域の1回生になりますが、今期はスポーツ人文・社会科学領域からの2名を含め、26名が受講しています。
この科目は、スポーツ健康科学に関わる地域・企業・行政等の第一線で活躍している業界のスペシャリストによる講義を聴き、さらにディスカッションを通して、社会で活躍するための知識、経験、思考を学びます。特徴として、学外から講師を招き、講義内容を踏まえながら、受講生中心の討論形式で行うものとなります。
これより4週に渡り、ライオン株式会社先進解析科学研究所の小野知二氏に講師としてご担当いただきます。10月3日の第1週目の授業では、主力製品であったラクトフェリン(現在は日清食品株式会社に譲渡されている)の開発の経緯についてお話いただき、その上で、小野氏からはグループディスカッションのテーマとして、当該製品のシェア獲得の要因は何か、自分たちだったらどうするかについて議論する課題が出されました。各グループは、色々と小野氏に質問をしながら議論を進め、グループごとに発表してくれました。どれも実際に講師が考えるシェア獲得の要因と類似しており、有意義な議論ができたことが伺えました。
そして、授業の後半では、機能性表示食品に関する概要説明が小野氏からなされ、次回のグループディスカッションの課題が提出されました。次回の授業も大変楽しみです。
小野氏には昨年度も、新しく始動した当該授業をご担当いただき、4週にわたって素晴らしい講義をしていただきました。今年度の講義も、まさに当該授業が目標とする実社会におけるスポーツ健康科学の役割を知るとともに、その役割を果たすためにスポーツ健康科学の知と智を深化させ、その学修成果を社会に還元するために必要な視座を養う上で、大変有意義なものであったと思います。誠にありがとうございました!!