イベント

スポーツマネジメント概論の授業にて、株式会社千葉ジェッツふなばし興行・アリーナ統括本部興行統括部興行運営チームリーダーの山岸真綸氏をお招きして特別講義をしていただきました。


 千葉ジェッツがプロデュースするスポーツエンターテインメントと興行運営の仕事


 20241114日のスポーツマネジメント概論の授業にて、株式会社千葉ジェッツふなばし興行・アリーナ統括本部興行統括部興行運営チームリーダーの山岸真綸氏をお招きし、「千葉ジェッツがプロデュースするスポーツエンターテインメントと興行運営の仕事」というタイトルで特別講義をしていただきました。山岸氏は、本学スポーツ健康科学部の卒業生(2019年度卒)です。


 まず、山岸氏は、NPB(日本野球機構)、Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)、そして、Bリーグ(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)の3つのプロスポーツを比較しながら、Bリーグの売上、入場者数、リーグに所属するチームなどの概要について説明されました。次に、Bリーグに参画する千葉ジェッツの「ジェッツ」という意味やロゴに込められた想い、また日本を代表する冨樫選手や渡邊選手といったスター選手とともに、成し遂げてきた競技成績や観客動員数の実績について紹介されました。NBAプレイヤーの渡邊選手の加入のみならず、今シーズンから新しくホームアリーナとなった「LaLa arena TOKYO-BAY」での興行にともない、2024-2025シーズンで、現在、1万人を超える平均観客動員数を維持しているとのことでした。そして、プロスポーツチームでの仕事が大きく「選手を支えるチームスタッフ」と「経営を支えるフロントスタッフ」の2つに分かれ、山岸さんは、後者のフロントスタッフの仕事をしていると説明されました。

 20241202_guest_yamagihi_1

千葉ジェッツにおけるフロントスタッフの仕事は、営業、試合運営、飲食、ファンクラブ、地域振興、チケッティング、広報、マーチャンダイジングに分かれているようで、山岸さんは、ブースターの方々に、安心・安全な観戦と、より楽しんでもらうためのエンタテインメントを考える「試合運営」の仕事に携わってらっしゃるとのことでした。

主な仕事として、試合前に迫力ある演出を施し、試合以外の付加価値を創出することによって、できる限り早くお客様に来場してもらい、アリーナへの滞在時間を長くするための工夫を施そうとしているとのことでした。またバスケットボールに精通するブースターだけでなく、初めて来場した方にも楽しんでもらえるように、選手の魅力やバスケットボールのルールなどを説明したゲームデープログラムの作成や、観戦に来た人たちが「おもてなし」をされているような気分になるよう、細やかな配慮や様々な工夫について紹介されました。とりわけ、千葉ジェッツが空港会社をモチーフにしており、スタッフが飛行機の客室乗務員(クルー)としてお客様を迎え入れるため、挨拶は、「ご来場、ありがとうございます」ではなく、「ご搭乗、ありがとうございます」というようなこだわりについて紹介されました。その他、SNSを通じた商品企画や地域を千葉ジェッツ色に染めようとする工夫、また地元の大学とのコラボレーションなど、チームを地元の船橋市に浸透させる様々な取り組みについて、紹介されました。


最後に、新リーグが設立されることを踏まえて、リーグを牽引してきた千葉ジェッツとして、「心躍る熱狂体験」というキャッチフレーズを掲げ、「観る興行から体験する興行へ」とアリーナの演出やエンタテインメントにさらにこだわり、ブースターの経験価値を向上させるとともに、BリーグNo.1のチームとしてリーグを牽引していきたいという意気込みが語られました。


講演後、受講学生からの質問が相次ぎ、講義内容が学生を魅了した様子がうかがえました。 

 20241202_guest_yamagishi_3
戻る