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【PBL活動報告】立命館大学生による一般ランナー向けのランニングクリニックの開催

PBLのプロジェクト活動を学生が報告します。

PBLとはProject/Problem Based Learningの略語であり、スポーツ健康科学部で学んだ知識とスキルを実践の現場で活用する授業です。各自の関心のあるテーマを突き詰め、社会的・学術的に意義のあるプロジェクトを生み出すことを目標としています。)

 私たちのグループでは、「一般の方向けの体力向上」をテーマに、京都トレーニングセンター様のご協力のもと、全2回のランニングクリニックを実施しました。

 

 京都トレーニングセンター様がランナーのためのランニングクリニックを開催していましたが、私たちはマラソンランナーの方にトレーニング方法や練習後のカラダのケアについて科学的根拠に基づく提案をすることで、効率的に練習の提案をしたいと思い、新たなランニングクリニックの企画を考えました。第1回目では、個々の心拍応答を考慮した心拍トレーニング法に関する内容、第2回目では、ランナー特有の傷害予防のためのケアに関する内容のランニングクリニックを実施しました。

 

 第1回目の個々の心拍応答を考慮した心拍トレーニング法に関する内容では、マラソンランナーに必要な基礎体力は持久力ですが、そのトレーニング強度の設定は予備心拍数の5070%程度で行うことが適しています。しかしながら、その計算には、安静時心拍数や最大心拍数が必要あり、個人によって最大心拍数が異なることから容易に計算することができません。そのため、私たちは、最大下での運動を数回行い、その時の主観的運動強度の指標であるRPEと心拍数を測定することで、最大心拍数を個人ごとに推定し、その方法から参加者の個人ごとに必要なトレーニング強度を心拍数に換算してフィードバックを行いました。ランナーの皆さんに、安全でかつ効果的なトレーニング方法を提示できたクリニックを開催することができました。


1回目の様子20250127_PBL_H4 20250121_PBL_H4_1

2回目のランナー特有の傷害予防のためのケアに関する内容では、第1回と同様、ランナーが日々のトレーニングで発生しやすい傷害について調査し、予防方法として練習後のアイシング方法(温度や時間)やストレッチ方法について説明しました。長距離ランナーは骨や靱帯に負担がかかり、炎症が生じることで疲労骨折や靱帯損傷などの傷害が生じます。そのため、実際にトレーニング後に下肢のアイシングやポールを用いたストレッチを体験してもらい、日々の練習後のケアについて学んでいただきました。ランナー特有の傷害予防方法を提示できたクリニックを開催することができました。

 

2回のランニングクリニックを通しランナーの方に科学的根拠に基づくトレーニング方法や練習後のカラダのケアについて伝えることができたと思います。参加者アンケートでは、有意義な時間だった、ためになったという声が多数あり、両方の会を無事、成功という形で終えることができたと感じています。


2回目の様子20250127_PBL_H4 20250121_PBL_H4_2


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