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【PBL活動報告】立命館宇治高校・教科「探究」活動サポート

PBLのプロジェクト活動を学生が報告します。

PBLとはProject/Problem Based Learningの略語であり、スポーツ健康科学部で学んだ知識とスキルを実践の現場で活用する授業です。各自の関心のあるテーマを突き詰め、社会的・学術的に意義のあるプロジェクトを生み出すことを目標としています。)


私たちのグループでは立命館宇治高校の探究授業をサポートする活動を行いました。本プロジェクトは、スポーツ健康科学部で学んだ知識を活用し、高校生の探究活動を多面的にサポートすることで、指導力や社会的発信力を養うことを目的としました。2024年度秋セメスター内に実施し、高校生と直接関わりながら、生徒の学びを深めるために、様々な検討を行いました。

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まず、グループメンバーで高校生の探究活動を支援するための基礎知識を、文献などを基に探しました。どのようなサポートを行うことが高校生の学びを促進させることに繋がるのかをグループメンバーと議論し、立命館宇治高校内に探究活動に関する相談ブースを設置するという結論に至りました。

その後、立命館宇治高校への訪問を通じて、相談ブースで生徒たちと対話し、アドバイジングを実践することで、探究の進め方を具体的にサポートするために、論文の探し方や引用方法など高校生が困っていることに対して真摯に対応し、大学生ならではのアドバイスをしました。

そのサポート活動の中で、最後に高校生にアンケート調査を行いました。『新たな発見があったか?』という質問に対しては、「自分視点ではなく客観的に見てもわかるようなデータや指標があると良いことが分かりました」「論文の探し方や引用方法について理解することができました」などが挙げられました。

また、アンケートに答えてくれたすべての生徒がこのような相談ブースという機会があれば活用したいという結果になりました。

改善点として、大学生の人数を増やした方が相談しやすいという要望がありました。当日のサポート活動では3人で行ったため、どうしてもすべての生徒と対話することができなかったが、意外にも大学生と対面で相談できる環境が高校生のニーズに合っていることが分かりました。


さらに、本プロジェクトでは、高校生が探究活動をより効率的に進められるよう、間接的なサポートとして、2024年度春セメスターで開講されたPBLⅠ(プロジェクト・ベースド・ラーニング)の進め方や統計的手法であるT検定の基礎を解説した動画を作成しました。

この動画を作成するにあたった背景として、探究授業の一つとしてPBLⅠの授業はとても注目されていることと、T検定は高校生の教材として非常にニーズがあることを、スーパーバイザーである立命館宇治高校教員:酒井淳平先生から後押しされたこともあり、パワーポイントを使った動画を作成することに踏み切りました。適宜、酒井先生とスーパーバイザーである立命館大学スポーツ健康科学部准教授の河井享先生からフィードバックをいただき、立命館宇治高校の教材の一つとして検討してくださるまで仕上げることができました。これらの活動は単なる支援にとどまらず、高校生の自主的な探究活動を後押しするための具体的な成果物となりました。


本プロジェクトでは、直接的な現場体験とオンラインを活用したサポートを組み合わせることで、メンバーは教育現場での実践力を養うとともに、自身の知識やスキルを社会に応用する力を育むことができます。また、指導を通じて生徒の成長を目の当たりにする中で、自らの役割や価値を再確認する機会にもなります。教育に関心がある方はもちろん、探究活動を通じて自己成長を目指したい方にも最適なプロジェクトです。

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