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パタゴニア勤務のウルトラランナー石塚二郎さん講演会


 2024年4月24日、立命館大学スポーツ健康科学部の特別講義にて、パタゴニア日本支社の石塚二郎氏をゲストにお迎えし、講演会を実施しました。石塚氏は、IT企業での勤務やカナダでのワーキングホリデー、そしてパタゴニアへの転職を経たご自身のキャリアを通じて、「自分らしく働くこと」や「自然と共にあるライフスタイル」の大切さについてお話しくださいました。
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大学時代にスノーボードと出会い、アウトドアに魅了された石塚氏は、ブラック企業での経験やリーマンショックによる転職活動を通じて、自分にとっての働き方や生き方を問い続けてこられたそうです。
現在はパタゴニアに勤務し、社員が自由にスポーツに取り組める企業文化の中で、トレイルランニングをライフワークとされています。

 講演では、「地球が私たちの唯一の株主である」という企業理念のもと、火防線整備やイヌワシの生息環境保護、漁網を再利用した素材開発など、環境保護と企業活動を両立させる取り組みについても詳しく紹介されました。また、「遊び」と「仕事」の境界がない働き方が、個人の充実と社会貢献を両立させる鍵になると語られました。
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 質疑応答では、学生から「働くことと遊ぶことの境界」「環境保護とビジネスの両立」など幅広い質問が寄せられ、石塚氏は実体験を交えながら丁寧に答えてくださいました。講演後の振り返りでは、「遊びが仕事のパフォーマンスを高める」「スポーツが人生観に影響を与える」といった感想が多数寄せられました。

また、ディスカッションでは、パタゴニア製品の高価格がアクセシビリティの課題であるという指摘があり、長く使える高品質な製品の価値を認めつつも、それを広めるための啓蒙活動の重要性について意見が交わされました。

今回の講演を通じて、学生たちは働き方や価値観、そして持続可能な社会に対する意識を深める貴重な機会を得ることができました。
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