キャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナー」:特別講義 キャリアデザインの重要性
2025年5月19日のスポーツ健康科学セミナーで、株式会社プロレド・パートナーズ共同創業者兼パートナーの山本卓司をお招きし、「キャリアデザインの重要性」というタイトルで特別講義していただきました。
山本氏は自己紹介を兼ね、自身の経歴を話されました。コンサルティング関連の民間企業で働いた経験を活かし、友人と2人で「株式会社プロレド・パートナーズ」を立ち上げたとのことでした。同社は、企業の財務や業務改善などを成果報酬で行う日本初の成果報酬型コンサルティング事業を展開し、山本氏は、現在もコンサルティング事業の責任者ならびに新規事業責任者として従事しておられます。
講義では、就職活動は、「業種軸」ではなく、「職種軸」で行うべきであると強く語っておられました。つまり、会社は、バリューチェーンの中に存在し、その全体像で業種を知ることが、会社のことを知ることにつながり、その上で、企業の組織図における管理、研究開発、生産、営業などといった部門における職種を知ることが、「働くことのおもしろさ」をしることにつながると説明されました。ご自身の同期や先輩などの話を踏まえながら、やりたくないことをやる辛さ、やりたいことが出来ない辛さ、また会社名にこだわりすぎるあまり、やりたいこととは程遠い職種に就いてしまい、後悔する友人が多かったことなどを学生に伝えられました。また、日本と海外の名刺の違いにも触れ、海外の名刺では企業名より職種が強調されているという事実から、職種へこだわることの重要性を説明されました。
講義の終盤で、「人生の4分3は仕事であり、趣味や余暇は4分の1程度になってしまう。それほどのことをそろそろ決めないといけない、仕事が皆さんの人生にとって少しでも良いものであるために、キャリアをデザインしていきませんか?」という投げかけには、2回生の受講生たちも深く聞き入り、納得した様子でした。立命館大学を卒業した先輩でもあり、人生の先輩でもある山本氏の講義は、受講生たちの就活に対する「業種軸」重視の考えを、「職種軸」へと変えるきっかけを与えてくださいました。