ヒト・ひと・人の倫理と哲学：特性を強みに変える
本講義では、目の前にある事象に疑問を持ち、受講生自らがその答えを探し求めることで、当たり前と思っていることが当たり前ではないということに気づくとともに、深く思考することをねらいとしている。
その中で、ひとがいかに多様であり、障がいというくくりではなく、一人ひとり、すなわち「個」が、それぞれに特性を有していることに気づくきっかけとなることを目指している。
講師の渡邉晶子氏は、株式会社LITALICOで様々な特性のある子どもたちの教育に携わっている。
渡邉氏がこれまでかかわってきた子どもの事例、LITALICOの理念を含み、特性をどのように捉えるかということを中心に話していただいた。また、それぞれの「特性」を強みと考え、強みとして発揮するための思考のあり方、工夫の仕方についてもお話しいただいた。
受講生からは、具体的な工夫の仕方や渡邉氏の子どもたちに対する考え方・姿勢などに関する質問があった。授業後の感想からは、受講生にとって特性に関する気づきがあったことが読み取れ、講義内容についても高い評価がなされていた。
渡邉氏の講義を通して、さらなる思考の発展があったと実感している。