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11月6日「スポーツ指導実習」:インクルーシブな生涯スポーツとして滋賀県ゲートボール連盟から指導員の方に来ていただきました


 インクルーシブスポーツということばが周知し始められているが、その実態についてはなかなかなじみがない。本科目の履修生は、パラスポーツ初級指導員の資格取得を目指している学生であり、これまでのスポーツでは取り残されてきた人々を含む、すべての人が楽しめるスポーツに関心が高い。

 授業開始前のゲートボールに対する受講生の認識は、「公園」「高齢者」「簡単」「動きが少ない」というようなものであった。これは多くの人の認識と一致していると思われる。

 しかし、実際にゲートボールが始まると、まっすぐに打つことができず、すぐ前のゲートをくぐらせることさえも難しい。試行錯誤を繰り返し、また丁寧なご指導のもと、みるみる上達していった。上達とともに笑顔と歓喜の声が増え、指導者と学生の交流がより深まっていった。
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 1980年代から一世を風靡したともいえる日本発祥のゲートボールだが、日本では次第に人口が減少し続けている。お隣の中国では、年々競技者人口が増えている。その要因として、年齢や性別、身体能力を問わず、幅広く多様な人が共に実施可能なスポーツであることも挙げられる。本科目においても、指導者の方はすべて70歳以上で、中には80歳後半の方もおられた。その方たちと20歳前後の学生たちが、ゲートボールを共に楽しんだ。

 ゲートボールという種目を知らない受講生、地域で見かけたことのある受講生など様々であったが、実際に行ったことのある学生はおらず、「奥が深い」「すればするほど難しさがわかる」「非常に頭を使うスポーツである」というものだった。また、90歳を超える指導者の方が生き生きとコート内を動く姿に感嘆すると同時に、「生涯スポーツとしてやりたい・できそう」という声も聞かれた。普段触れ合うことのない高齢の方々と共にスポーツをすることへの驚きと楽しさを口にする受講生も多くいた。この体験は、インクルーシブスポーツとしてのゲートボールの価値とその意義を学ぶいい機会となった。 
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