2025年12月15日(月)開催のGAT Programキャリア形成セミナーに、早稲田実業学校の小出敦也さんをお招きしました。
2025年12月15日(月)に開催されたGlobal Athletic Training (GAT) Programキャリア形成セミナーに、早稲田実業学校アスレティックトレーナー(AT)の小出敦也さんをお招きし、「学校専属アスレティックトレーナーの活動」というテーマでご講演いただきました。
セミナーの前半では、学校専属ATの役割と活動について、早稲田実業学校での実践をもとにお話しいただきました。同校では2005年から学校全体をみるフルタイムATとしての体制を導入し、クラブ活動に参加する中学生・高校生を主な対象として、傷害対応、傷害予防、啓蒙活動(栄養指導、ガイドライン作成、顧問・コーチ・生徒向け講習会)を柱に活動していることが示されました。
また、試合・大会・合宿への帯同や学校行事(体育祭、マラソン大会、入試、健康診断、学校説明会等)への関与についても触れられ、学校組織の中で「安全を担保する仕組み」を構築する重要性をご教示いただきました。
セミナーの後半では、小出さんが米国でATを取得するまでの取り組みや、NBAで仕事を得るために行ってきたこと、NBAでATとして働いた経験など、小出さんの米国でのATとしての活動に加えて、英語の向上に向けて行ってきた取り組みや、アスレティックトレーニング領域以外の領域にも目を向け、多くの友人や知り合いを作ることの大切さなどをお話しいただきました。
最後に、キャリア形成の観点から「Make yourself marketable as possible!」というメッセージとともに、多様な経験を積むことや、基礎的準備をしっかり行うこと、そして人間性・オープンな心・チャレンジ精神の重要性を教えていただきました。
質疑応答では、学校現場での実務や医療機関との連携、資格取得、語学学習、キャリア選択の考え方などについて質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
学校専属アスレティックトレーナーの役割は、目の前の対応に留まらず、関係者との合意形成や教育、環境整備まで含むことを改めて学ぶことができました。
小出さん、この度はご講演をありがとうございました!