講座案内
チェンジ・メイカー育成プログラム(第4期)
主催:立命館東京キャンパス 共催:ジャパンラーニング株式会社
協力:群馬県上野村
協力:群馬県上野村
はじめに
自分を変える 会社を変える 社会を変える新しいリーダーを生み出す社会人PBLと越境体験
本プログラムは、経済産業省「未来の教室」実証事業の後継で、今回で4期目を迎えます。
経済産業省では、これからの時代に求められる人材像を「課題解決型のチェンジ・メーカー」と整理し、
2018年〜2019年において、現実の社会課題を題材としたリカレント教育プログラム開発・実証事業を実施しました。
プログラムのコンセプトとして「越境学習(*1)」に着目。
その重要な要素として、「社会課題の現場」「摩擦」「多様なステークホルダー」の3点を整理しています。
■「社会課題の現場への越境学習」プログラム3つの要素
社会課題の現場 | ビジネスパーソンにとって日々のビジネスの現場を離れ、社会課題に取り組む地方やNPOの現場に越境することで、異なる価値観やスピード感等の非日常体験を得られる。 |
摩擦 | 社会課題の現場に対して価値提供をしようとする際に「摩擦」が生じ、課題設定や自分の価値観を問い直す内省が促進される。摩擦は、社会課題の現場の人々や他の受講者とのぶつかり合い、伴走者からの問いかけ、自分の中での葛藤によって生じ、この過程を経ることで自分自身の軸を明確にすることができる。 |
多様なステークホルダー | 良質な越境学習の場としての社会課題の現場には、課題に取り組むリーダーや伴走者が存在する。これらの多様なステークホルダーの情熱に触れることで志が磨かれる。 |
「越境学習」とは、所属する組織の枠を越え(”越境”し)、自分にとってのホームとアウェイを行き来することによって学ぶこと。
イノベーション創出やキャリア自律に繋がることが期待されている。
「チェンジ・メイカー」とは、課題の本質を見極め、
様々な分野の個人・組織の力を集めて試行錯誤を繰り返し、状況を変化させられることができる人―
今回は、群馬県上野村の協力を得て、東京での事前ワーク・セッションと現地でのフィールドワークを通して
実際の企業や地域の課題を探り、限られた期間の中で、合意形成と解決策の提案へとつなげる実践的な
PBL(*2) を実施します。受講生たちはチームを組み、異なる価値観の仲間との議論の整理・融合を通して、
一人ひとりが「チェンジ・メイカー」になることを目指す実践型の人材育成プログラムです。
(*2)PBL
PBL(Project-Based Learning)課題解決型学習。
知識教授のための受身の学習ではなく、自ら課題の発見・設定から、解決することを通じて学ぶ学習法。
PBL(Project-Based Learning)課題解決型学習。
知識教授のための受身の学習ではなく、自ら課題の発見・設定から、解決することを通じて学ぶ学習法。
新しいリーダーを生み出す社会人PBLと越境体験
地域循環型社会、サスティナブルな未来を展望し、
多様なチームで実践的な解決策を提案する3か月間の他流試合型プログラム
・8月5日開催オンラインセミナー「上野村から、世界を変える」の情報はこちら
主催:立命館東京キャンパス 共催:ジャパンラーニング株式会社 協力:群馬県上野村
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募集概要
■ プログラムにご参加いただきたい方●次期ビジネスリーダー候補人材
●新規事業開発に取り組んでいる、あるいは取り組みたい方
●DX やSDGs 事業に取り組んでいる、あるいは取り組みたい方
●自分自身や日常業務に変革を生み出したい方
●地域との繋がりや新しい価値観を取り入れたい方 など
■ 募集人数
25名
■ 受講料
1 名につき 188,000 円
※宿泊費・交通費は各自別途負担となります。
◇ 過去受講生の声(2021年度:協力 長崎県雲仙市) ◇
H・Nさん (金融) |
このプログラムでは、業界や立場の違うメンバーが集い、雲仙市における課題解決を実施しました。チーム毎での活動がベースですが、毎回のセッションを振り返るリフレクションの時間が設けられたり、他のチームとのディスカッションを行うなど、多様な価値観を享受しながら参加者同士の交流も図ることができました。コロナ禍でリアルに会う機会は少なかったのは残念でしたが、このプログラムを通じて実務に活かせる経験をすることが出来ました。 |
コロナ禍でほとんどがオンラインでの開催となり、最初は距離感や温度感が図りにくく戸惑いもありましたが、まさしく本プログラムで定義されている時代の変化に対応する力が求められていると感じ、前向きに取り組めました。異業種の方々、異なる年齢層、その土地に住む方々など様々な出会いの中で合意形成し進めていく力を養うことができました。また、毎回の振り返りやEQ の変化などを定点的に図るため、自身の行動変化にも気が付けるなど、この時代の越境学習の醍醐味が詰まっているプログラムでした。 | K・D さん (人材) |
講座内容
「チェンジ・メイカー育成プログラム」とは…
1.課題を探る群馬県上野村の基礎資料を読み、レクチャーを受けて、様々な角度から社会課題について考えます。
● プログラム開始前にEQを受検して自分の特徴を知り、プログラムへの参加目標を立てます。
● プログラム開始前~前半にかけては、ビジネスで有用なオンライン教材などを使用しながら、
自主的な学習も進めていただきます。
2.チームで挑む
4~5名で1つのチームを作り、チームごとに課題に取り組んでいきます。
● PBLで取り組む課題の分野 (例:「観光産業」「一次産業」など)は、事前にアンケートを行い、
ある程度受講者の希望にそってチームを作ります。
● 各チームは「Slack *」のチャンネルを使って、意見交換、資料作成など情報を共有します。
*メッセージプラットフォーム
3.ゴールを⽬指す
セッションごとに、チームで『課題を設定→仮説を立てる→解決策の検討→実現可能な提案づくり』
をサイクルとして繰り返しながら、精緻化をはかり、解決策を検討していきます。
● 前半のセッションでは、地域振興についての講義があります。
● 各セッションごとに、受講者は「リフレクションペーパー」を作成し、ファシリテーターが
フィードバックを行います。
【現地でのフィールドワーク】
セッション3では、現地(群馬県上野村)に赴いてリサーチを行い、現地事業者と対話します。
フィールドワークはチームによる活動です。他チームとの交流・意見交換の時間もあります。
【ファシリテーターのサポート】
ファシリテーターが、セッションの進行と受講者のサポートをします。
【教員によるオフィスアワー】
セッションの途中で、チームごとにオフィスアワーを設定し、担当教員が課題解決にむけて
サポートします。
4.成果報告会
各チームが取り組んだ内容についてプレゼンテーションを行い、関係者の方々から評価・コメントを
いただきます。
【EQテスト、キャリア⾯談】
プログラム終了後に2回目のEQテストを行い、プログラム前との変化を数値化し、成果を検証します。
希望者には、キャリア面談も実施します。
今回のフィールドは、村内循環型経済を掲げる群馬県上野村
上野村は神流川源流(利根川水系)の村で面積の95%が森林です。 現在村は人口1100名。関東地方では島嶼部を除く内陸で最も人口の少ない村でありながら人口の20%がIターン、10%がUターンという全国有数の移住者が多い自治体です。移住者が多い理由は昭和40年代から村で働き、暮らし、子供を育てることを村全体で支援する仕組みを構築してきた事によるものです。また、上野村では住民との協力により村独自の循環型経済を作り、「自然との共生社会」の実現を図っています。 課題は、地域産業の中心である観光事業の推進や、地域資源を活かした新たな産業を生み出し、「稼ぐ力」を育てる事です。「挑戦と自立の村」上野村が未来でも輝き続けるために、上野村は考え行動をしていきます。 |
上野村型循環経済
上野村型循環経済とは、村で出た未利用資源の有効活用によりゴミを出さず環境負荷低減の地域社会を 実現する仕組みの事です。
プログラム前後でのEQ 行動特性の測定とキャリアコンサルタントによる面談
EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは?
感情の知性、こころの知能指数ともいわれています。
自分と他者の気持ちがわかり、感情を上手く調整する能力、
「この人なら信頼できる、一緒に仕事がしたい」と思わせる人間的な魅力とも言い換えられます。
ジャパンラーニング社が提供するJapan EQとEQトレーニングを活用し、普段と異なる環境での活動、
地域との対話、多様な価値観との触れ合いなどを通して、行動特性にどのような変化が生まれるか、
プログラム前後の変化を数値化し、成果を検証します。
希望者にはキャリア面談も実施いたします。
事業用・家庭生ごみは、村堆肥センターで堆肥となり畑へ。椎茸栽培の菌床は収穫後、燃料として出荷。
森林組合の製材で出る端材は木材の乾燥用燃料として利用。間伐材は木質ペレット工場へ集めペレット
原料として利用し木質ペレット発電やボイラー燃料として再生可能エネルギーを活用。この様に森林
資源に限らず、捨てられ放置されていた未利用資源を活用した低炭素社会の実現や環境負荷を減らす
仕組みづくりを進めています。
3つのテーマ(課題)
①魅力あふれるむらづくり(サステナブル・ツーリズム) ②自立した循環型むらづくり(サステナブル・ビジネス) ③住み続けたいむらづくり(サステナブル・ライフ) |
EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは?
感情の知性、こころの知能指数ともいわれています。
自分と他者の気持ちがわかり、感情を上手く調整する能力、
「この人なら信頼できる、一緒に仕事がしたい」と思わせる人間的な魅力とも言い換えられます。
ジャパンラーニング社が提供するJapan EQとEQトレーニングを活用し、普段と異なる環境での活動、
地域との対話、多様な価値観との触れ合いなどを通して、行動特性にどのような変化が生まれるか、
プログラム前後の変化を数値化し、成果を検証します。
希望者にはキャリア面談も実施いたします。
【 プログラムスケジュール 】
●日程:2022年10月~12月 全9回スケジュール |
日程・時間(予定) | 概要 |
セッション1 |
10月21日(金) 14:00~18:00 |
【キックオフ】 ①開講式 ②基礎講義 ③EQ 結果解説 ④チームビルディング |
セッション2 | 10月27日(木) 19:00~21:30 |
【課題理解と発見】 ①課題を深めるミニ講義 ②チーム活動 ③全体のシェア |
セッション3 | 11月4日(金)~5(土) | 【群馬県上野村フィールドワーク】 ※詳細は別途連絡します |
セッション4 | 11月17日(木) 19:00~21:30 |
【課題整理と解決策検討】 ①FW の成果共有 ②チーム活動 ③全体シェア |
セッション5 | 11月24日(木) 19:00~21:30 |
【解決策検証】 ①現地事業者との対話 ②チーム活動 ③全体シェア |
セッション6 | 12月 1日(木) 19:00~21:30 |
【プレ発表】 ①プレ・プレゼンテーション ②意見交換 ③チーム活動 |
セッション7 | 12月 8日(木) 19:00~21:30 |
【検討と修正】 ①チーム進捗報告 ②チーム活動 ③全体シェア |
セッション8 | 12月16日(金) 13:00~17:00 |
【成果報告会(上野村)】 ①チームによるプレゼンテーション ②講評 ③感想シェア |
ポストセッション9 |
12月22日(木) 19:00~21:00 |
【リフレクション】 ①「EQ ポスト受検」フィードバック ②チームでのリフレクション |
・セッション1(立命館東京キャンパス)セッション3、8(上野村)は対面実施。
・その他の夜間セッション(1900-2130)は遠隔(ZOOM)実施。・各セッションの概要は、変更になる可能性があります。
講師紹介
ファシリテーター・コーディネーター からのメッセージ
統括コーディネーター 齋藤 雅通 立命館大学 経営学部 特任教授 |
立命館大学は、2030年の長期ビジョンのなかで,“Beyond Borders,Creating the Future”を掲げ、学生、教職員が自分自身の限界を超えること、また国境や業界の枠など様々な壁を超えてチャレンジする様々な取り組みを押し進めています。このプログラムも立命館のチャレンジ・コンセプトに基づいて、東京キャンパスで進めてきました。 このチェンジメーカー育成プログラムは、受講生の皆さんとともにPBL型教育プログラムに参加し、学びを深めることで、社会人の皆さんがチェンジメーカーとして大きく成長することを目指しています。このプログラムに参加し、お互いに学び合い、大きな成果を獲得しましょう。 |
ファシリテーター 酒井 章 株式会社クリエイティブ・ ジャーニー 代表 |
この取り組みの立ち上げの時に、ファシリテーターとして、多様なご参加者が切磋琢磨しひとつの提案をつくり上げて行く場づくりに関わらせて頂いた経験は、私にとってもかけがえのない財産となりました。本プログラムは、かつてない変化の中で「地域」の価値が高まるいま、ご参加者同士、そして地域の方々が「one team」となって実践的な課題に挑戦する、社会的にも大きな価値を持つものです。その価値を最大化するために、全力で皆さんのサポートをさせて頂きます。 |
サブファシリテーター 八住 敦之 ピラミッド計画 代表 |
今いる所とは違う場所の課題について考えることは単にアイデアを提供するということではなくて、現地の方たちがこれまで見えなかった景色を一緒に見ること。その過程で知らない場所や人、コトと向き合うなかできっと行き詰まるし、衝突もします。しかし、それを超えた先には自分自身が今いる場所への視点が変わり、見えるものや考え方も変わってきます。人間が課題に向き合って共創していくリアルなコミュニケーションは、デジタル上で容易に出来たつもりになれる今だからこそ必要。本当の意味で「生き残る」ために必要なスキルが「自ら」学べる貴重な場が本プログラムです。 |
コーディネーター 加来 司 ジャパンラーニング株式会社 |
私は20年4月に、縁あって九州の離島に移住しました。そこは毎年40万人が訪れていた観光島、ある日を境に誰も来なくなった、という予測不能な環境変化の直後のタイミングでした。1年ほどの離島生活でしたが、島の暮らしも観光も知らない部外者の私が、島の皆さんの温かさと抱える苦悩に触れ、何か自分にできることはないだろうかと奔走した「越境体験」が、いまの私の生き方、仕事への向き合い方のベースとなっています。本プログラムでは運営事務局として、また同じ越境仲間として、みなさまの学びと体験が素晴らしいものになるようにサポートさせていただきます。 |
EQ講師・チームサポーター 中川 善之 ジャパンラーニング株式会社 | フィールドワークサポーター 光吉 蘭 |
申込方法
メールまたはFAX にて、受講申込書をお送りください。※受講申込書の項目をメール本文中にご記載の上お送り頂いても結構です。
※受講申込書を受信後、事務局から詳細についてご連絡いたします。
宛 先 : 立命館東京キャンパス「チェンジ・メイカー育成プログラム」事務局 メール :【 tokyo-kz@st.ritsumei.ac.jp 】
FAX :【 03-5224-8189 】 |
【1次締切日】 9 月 9 日(金)
【2次締切日】 10 月 3 日(月)
■お問合せ
立命館東京キャンパス 「チェンジ・メイカー育成プログラム」事務局
メール : tokyo-kz@st.ritsumei.ac.jp
電 話 : 03-5224-8188 (月~金曜日 9:00~17:30)
◆チェンジ・メイカー育成プログラム【Q&A】
Q1 このプログラムで身につくスキルや能力は何ですか。A:職場や社会で「チェンジ・メイカー」として活躍できる能力を育成します。
未知の課題に対して、深く考え抜く力、コミュニケーション力、具体的なアウトプット力など、
これらは今の時代に必要な課題の本質を見極めるスキルでもあります。
これらは今の時代に必要な課題の本質を見極めるスキルでもあります。
Q2 このプログラムは単位となる大学の正課の授業ですか。
A:社会人リカレント教育の特別プログラムとして開講しますので、
大学の単位認定外の課外プログラムです。
但し、すべての課題等を提出された方には大学から「プログラム修了証」を発行します。
Q3 授業スケジュールにあるセッション以外での学習時間はどれくらいありますか。
A:個人での講義(オンデマンド)受講、リサーチ活動、グループでの打合せなど、
学びの時間が必要です。いずれも日常の仕事に影響のない範囲で取り組んでいただけると思います。
Q4 「PBL」で取り組むテーマは指定されるのでしょうか?
A:大きなフレームで社会課題となるテーマを事前に提示します。
受講者はテーマを選択することができるようにする予定です。
1つのテーマで4 ~5 名でチームをつくります。
Q5 講座の内容や受講生の写真などはHP やSNS 等に公開されますか。
A:個人情報については「学校法人立命館 個人情報保護基本方針」に基づき適正に管理します。
受講風景などの写真は受講生の許可を得てHP やSNS で発信する予定です。
Q6 首都圏以外の遠隔地からの受講も可能ですか。
A:セッション1(開講日)、セッション3(フィールドワーク)、
セッション8(成果報告会)は対面での参加が必須です。
その他のセッション(平日夜間)は遠隔地からのオンライン参加も可能です。
Q7 受講開始までに準備するものはありますか。
A:カメラ付きPC とインターネット回線は各自でご準備ください。
また、メッセージプラットフォームの「Slack」を使いますので慣れておくと安心です。
必須のテキストや教材はありませんが、受講開始日までに必要な情報(参考文献や資料)を
提示します。
Q8 EQ 測定やキャリア面談には別途費用はかかりますか。
A:EQ テストとキャリア面談の費用は受講料に含まれます。
なお、EQ テストはWEB 回答、キャリア面談は遠隔(ZOOM)で実施予定です。
Q9 プログラム途中でキャンセルした場合はどうなりますか。
A:受講開始後の途中キャンセルについては返金の対象とはなりません。
プログラムの進行上何か不安な点などありましたら事務局にご相談ください。
Q10 ひとつの企業・団体から複数名の申し込みはできますか。
A:はい。 2 名以上の受講も可能です。上限人数については事務局にお問合せください。
Q10 ひとつの企業・団体から複数名の申し込みはできますか。
A:はい。 2 名以上の受講も可能です。上限人数については事務局にお問合せください。