Ritsumeikan Tokyo Cumpus

講座案内

チェンジ・メイカー育成プログラム(第3期)

主催:立命館東京キャンパス 共催:ジャパンラーニング株式会社

はじめに

経済産業省「未来の教室」リカレント教育ワーキンググループ
ー越境学習によるVUCA時代の企業人材育成ー


本プログラムは、経済産業省「未来の教室」実証事業の後継で、今回で3期目を迎えます。
経済産業省では、これからの時代に求められる人材像を「課題解決型のチェンジ・メーカー」と整理し、
2018年〜2019年において、現実の社会課題を題材としたリカレント教育プログラム開発・実証事業を実施しました。 
プログラムのコンセプトとして「越境学習(*1)」に着目。
その重要な要素として、「社会課題の現場」「摩擦」「多様なステークホルダー」の3点を整理しています。

■「社会課題の現場への越境学習」プログラム3つの要素
社会課題の現場
ビジネスパーソンにとって日々のビジネスの現場を離れ、社会課題に取り組む地方やNPOの現場に越境することで、異なる価値観やスピード感等の非日常体験を得られる。
摩擦
社会課題の現場に対して価値提供をしようとする際に「摩擦」が生じ、課題設定や自分の価値観を問い直す内省が促進される。摩擦は、社会課題の現場の人々や他の受講者とのぶつかり合い、伴走者からの問いかけ、自分の中での葛藤によって生じ、この過程を経ることで自分自身の軸を明確にすることができる。
多様なステークホルダー
良質な越境学習の場としての社会課題の現場には、課題に取り組むリーダーや伴走者が存在する。これらの多様なステークホルダーの情熱に触れることで志が磨かれる。
(*1)越境学習
「越境学習」とは、所属する組織の枠を越え(”越境”し)、自分にとってのホームとアウェイを行き来することによって学ぶこと。
 イノベーション創出やキャリア自律に繋がることが期待されている。



「チェンジ・メイカー」とは、課題の本質を見極め、
様々な分野の個人・組織の力を集めて試行錯誤を繰り返し、状況を変化させられることができる人―


今回は、長崎県雲仙市の協力を得て、東京での事前ワーク・セッションと現地でのフィールドワークを通して
実際の企業や地域の課題を探り、限られた期間の中で、合意形成と解決策の提案へとつなげる実践的な
PBL(*2) を実施します。受講生たちはチームを組み、異なる価値観の仲間との議論の整理・融合を通して、
一人ひとりが「チェンジ・メイカー」になることを目指す実践型の人材育成プログラムです。

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(*2)PBL
 PBL(Project-Based Learning)課題解決型学習。
 知識教授のための受身の学習ではなく、自ら課題の発見・設定から、解決することを通じて学ぶ学習法。


※本プログラムは、2018年度経済産業省「未来の教室」実証事業・採択プログラムの後継プログラムです。
立命館の取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)の目標達成に寄与しています。
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募集概要

 ■ プログラムにご参加いただきたい方
  ●次期ビジネスリーダー候補人材
  ●新規事業開発に取り組んでいる、あるいは取り組みたい方
  ●DX やSDGs 事業に取り組んでいる、あるいは取り組みたい方
  ●自分自身や日常業務に変革を生み出したい方
  ●地域との繋がりや新しい価値観を取り入れたい方 など

 ■ 募集人数
  36名

 ■ 受講料
  1 名につき 148,000 円
  ※長崎雲仙フィールドワークの2泊3日の宿泊費を含む。
  ※現地(長崎県雲仙市)までの交通費は各自別途負担となります。


 ◇ 過去受講生の声 ◇
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M・Bさん
教育・人材開発系企業 勤務
このプログラムでは、全体講義や事前学習を通じてチームで協力して問題解決に取り組んでいきます。チームは様々な背景を持つ方と組みますので、自分が働いている業界や職種にはない考え方や知見をもとに議論を重ねることができ、新たな気付きや発見が生まれ、視野を広げることができます。チームで議論を重ね、ひとつの方向へ進んでいく一体感と、自分とメンバーの成長を感じながら問題解決に取り組む貴重な経験ができる、良いプログラムだと思います。

チームメンバーの得意不得意をお互いが把握し、悩みながらも問題解決に向けて活動する経験ができました。これから講座を受けようと思っている方は、この講座を通して、企画、プレゼン、現場視察、提案など一連の流れを経験できるよい機会だと思います。挑戦する気持ちと楽しむ気持ちをもって取り組むことをおすすめします。他職種の人と関わることができる良い機会です。積極的に取り組むことで世界が広がります。
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A・K さん
ソフトウェア開発企業 勤務

講座内容

「チェンジ・メイカー育成プログラム」とは…

 1.課題を探る
  長崎県雲仙市の基礎資料を読み、レクチャーを受けて、様々な角度から社会課題について考えます。
   プログラム開始前にEQを受検して自分の特徴を知り、プログラムへの参加目標を立てます。
   プログラム開始前~前半にかけては、ビジネスで有用なオンライン教材などを使用しながら、
    自主的な学習も進めていただきます。

 2.チームで挑む
  5~6名で1つのチームを作り、チームごとに課題に取り組んでいきます。
   PBLで取り組む課題の分野 (例:「観光産業」「一次産業」など)は、事前にアンケートを行い、
    ある程度受講者の希望にそってチームを作ります。
   各チームは「Slack *」のチャンネルを使って、意見交換、資料作成など情報を共有します。
          *メッセージプラットフォーム

  3.ゴールを⽬指す
  セッションごとに、チームで『課題を設定→仮説を立てる→解決策の検討→実現可能な提案づくり』
  をサイクルとして繰り返しながら、精緻化をはかり、解決策を検討していきます。
   前半のセッションでは、地域振興や観光開発についての講義があります。
   東京キャンパスでのセッションでは、個人ワークの擦り合わせやチームでのディスカッション・
    合意形成などを行いながら進めていきます。
   各セッションごとに、受講者は「リフレクションペーパー」を作成し、ファシリテーターが
    フィードバックを行います。
   チームごとに、現地事業者(サポーター)や他のチームからのアドバイスを受けます。

 【現地でのフィールドワーク】
  セッション4では、現地(長崎県雲仙市)に赴いてリサーチを行い、現地事業者と対話します。
  フィールドワークはチームによる活動です。他チームとの交流・意見交換の時間もあります。

 【ファシリテーターのサポート】
  ファシリテーターが、セッションの進行と受講者のサポートをします。

 【教員によるオフィスアワー】
  セッションの途中で、チームごとにオフィスアワーを設定し、担当教員が課題解決にむけて
  サポートします。

 4.成果報告会
  各チームが取り組んだ内容についてプレゼンテーションを行い、関係者の方々から評価・コメントを
  いただきます。

 【EQテスト、キャリア⾯談】
  プログラム終了後に2回目のEQテストを行い、プログラム前との変化を数値化し、成果を検証します。
  希望者には、キャリア面談も実施します。



 今回のフィールドは海と山に囲まれた温泉と食の宝庫 「長崎県雲仙市」

 2大産業の農業と観光、素晴らしい魅力がある一方、プレーヤー不足、ノウハウ不足で生かし切れていない
701年、奈良時代の開山以来、多くの信仰や旅人、湯治客を受け入れてきた雲の上の避暑地、雲仙温泉。昭和9年には日本で最初の国立公園に指定されました。 地球の鼓動のようにふつふつと湧き出る温泉、神秘的な山々、夜明けとともに聞こえる心地よい鳥の声。国内外を問わず、多くの人の生きる力をよみがえらせてきました。
一方で、人口減少に伴う地域活力の低下や、宿泊客の減少など多くの課題を抱えています。
1300年の信仰と、受け継がれてきた豊かな土地の資産を、大切に守り育て伝えながら、新たな切り口で表現し、これまでにない価値を創造する。
雲仙はいま、大きな変革期を迎えています。
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 ◇魅力
  ●長崎県一の農業生産高
  ●世界でも稀な食材の生産集積地(オーガニック、伝統野菜)
  ●普賢岳山頂1400m〜海0mまでが一つの自治体に
  ●山頂域は日本初の国立公園
  ●周囲は性格の違う2つの海(遠浅の有明海、急に深い橘湾)
  ●火山の恵みでもたらされた、温泉街や肥沃な農業地帯
  ●自然と人が共に作り上げてきた景観や暮らしや信仰がある

 ◇課題
  ●観光関係者(宿泊施設、飲食・土産店、観光協会等)の業務の効率化や誘客にかかる課題
  ●観光と一次産業の連携、観光の域内波及効果向上にかかる課題
  ●持続可能な観光地域づくりを推進する組織(DMO)の構築及び効果的な運営にかかる課題
  など、

 現地事業者が抱える「モヤモヤ」を聞き、対話しながら具体化し、問題解決に取り組みます。

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 プログラム前後でのEQ 行動特性の測定とキャリアコンサルタントによる面談


 EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは?
 感情の知性、こころの知能指数ともいわれています。
 自分と他者の気持ちがわかり、感情を上手く調整する能力、
 「この人なら信頼できる、一緒に仕事がしたい」と思わせる人間的な魅力とも言い換えられます。
 ジャパンラーニング社が提供するJapan EQとEQトレーニングを活用し、普段と異なる環境での活動、
 地域との対話、多様な価値観との触れ合いなどを通して、行動特性にどのような変化が生まれるか、
 プログラム前後の変化を数値化し、成果を検証します。
 希望者にはキャリア面談も実施いたします。


【 プログラムスケジュール 】
 日程:2022年1月~3月 2021年9月~11月 全8回(長崎県雲仙市フィールドワークを含む)
 会場:立命館東京キャンパス(東京駅日本橋口直結)および 長崎県雲仙市
 ※開催日程が2022年1月~3月に変更になりました。
 ※まん延防止措置重点措置適用のため、FW等スケジュールの一部が変更になっております。
スケジュール
開催日程  時間(予定) 開催場所 概要
セッション1
   1月15日(土) 
9月04日(土)
13:00~18:00 東京キャンパス
キックオフ
セッション2 1月20日(木)
9月09日(木)
19:00~21:30  東京キャンパス*1 課題理解と発見
セッション3  1月27日(木) 
9月16日(木)
19:00~21:30  東京キャンパス*1 課題設定と解決策検討
セッション4 2月04日(金)
 ~2月06日(日)

9月24日(金) 
 ~9月26日(日)
詳細は別途連絡
長崎県雲仙市
長崎県雲仙
フィールドワーク
セッション5 2月17日(木)
10月07日(木)
19:00~21:30  東京キャンパス*1 解決策検証
セッション6 2月24日(木)
10月21日(木)
19:00~21:30  東京キャンパス*1 プレ発表
セッション7 3月03日(木)
11月04日(木)
19:00~21:30  東京キャンパス*1 検討と修正
セッション8 3月12日(土)
11月13日(土)
13:00~17:00
調整中(東京or雲仙)
成果報告会
ポストセッション
3月17日(木)
11月18日(木)
19:00~20:30
 東京キャンパス*1  リフレクション
*1遠隔地からのオンライン参加も可能です。
・ 新型コロナウイルス感染症拡大等の影響によりプログラムの一部を変更することがあります。  
・「EQの受検」についてはプレ(12/208/25 頃)、ポスト(
3/1511/15 頃)の2回を予定(WEB回答)します。


講師紹介

ファシリテーター・コーディネーター からのメッセージ

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ファシリテーター
酒井 章 
株式会社クリエイティブ・
ジャーニー 代表

この取り組みの立ち上げの時に、ファシリテーターとして、多様なご参加者が切磋琢磨し
ひとつの提案をつくり上げて行く場づくりに関わらせて頂いた経験は、私にとっても
かけがえのない財産となりました。本プログラムは、かつてない変化の中で「地域」の価値が高まるいま、ご参加者同士、そして地域の方々が「one team」となって実践的な課題に
挑戦する、社会的にも大きな価値を持つものです。その価値を最大化するために、
全力で皆さんのサポートをさせて頂きます。





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サブファシリテーター
八住 敦之
ピラミッド計画 代表

今いる所とは違う場所の課題について考えることは単にアイデアを提供するということではなくて、現地の方たちがこれまで見えなかった景色を一緒に見ること。その過程で知らない場所や人、コトと向き合うなかできっと行き詰まるし、衝突もします。しかし、それを超えた先には自分自身が今いる場所への視点が変わり、見えるものや考え方も変わってきます。人間が課題に向き合って共創していくリアルなコミュニケーションは、デジタル上で容易に出来たつもりになれる今だからこそ必要。本当の意味で「生き残る」ために必要なスキルが「自ら」学べる貴重な場が本プログラムです。
私もファシリテーターとして皆さんの見えなかったものが見えていくための伴走を出来るのを楽しみにしています。


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FWコーディネーター
加来 司
ジャパンラーニング株式会社
九州支部
FWコーディネーターとして現地で皆様をサポートします。
古くから大陸文化の窓口だった長崎において、雲仙は来日西洋人たちのリゾートでした。
標高700mの山間に、赤い屋根、白い壁面で統一された歴史ある洋式建築がひっそりと並び、あちこちの岩場から湯けむりが立ち上る、その凛とした気品と雄大な自然に圧倒されます。
日常から離れ、地域と、事業と、キャリアと向き合う素敵な時間を、どうぞ雲仙で。
皆様のご参加、お待ち申しあげております。





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 統括コーディネーター
 齋藤 雅通 
 立命館大学 経営学部 特任教授
[class]change_maker_19_koushi_2  アドバイザー
 加来 勝正 
 ジャパンラーニング株式会社 代表取締役社長
[class]change_maker_19_koushi_3  レクチャー&アドバイザー
 石崎 祥之 
 立命館大学 経営学部 教授

申込方法

 メールまたはFAX にて、受講申込書をお送りください。
 ※受講申込書の項目をメール本文中にご記載の上お送り頂いても結構です。
 ※受講申込書を受信後、事務局から詳細についてご連絡いたします。
 
 
 宛 先 :  立命館東京キャンパス「チェンジ・メイカー育成プログラム」事務局  
 メール :【 tokyo-kz@st.ritsumei.ac.jp 】
 FAX :【 03-5224-8189 】

 ■お申込み期間 
  【締切日】 12月10日(金)
  【1次締切日】 6 月30 日(水)
  【2次締切日】 8 月20 日(金)
     

 ■お問合せ
  立命館東京キャンパス 「チェンジ・メイカー育成プログラム」事務局
  メール : tokyo-kz@st.ritsumei.ac.jp
  電 話 : 03-5224-8188 (月~金曜日 9:00~17:30)


 ◆チェンジ・メイカー育成プログラム【Q&A】

 Q1 このプログラムで身につくスキルや能力は何ですか。
  A:職場や社会で「チェンジ・メイカー」として活躍できる能力を育成します。
     未知の課題に対して、深く考え抜く力、コミュニケーション力、具体的なアウトプット力など、
     これらは今の時代に必要な課題の本質を見極めるスキルでもあります。

 Q2 このプログラムは単位となる大学の正課の授業ですか。
  A:社会人リカレント教育の特別プログラムとして開講しますので、
     大学の単位認定外の課外プログラムです。
     但し、すべての課題等を提出された方には大学から「プログラム修了証」を発行します。

 Q3 授業スケジュールにあるセッション以外での学習時間はどれくらいありますか。
  A:個人での講義(オンデマンド)受講、リサーチ活動、グループでの打合せなど、
     学びの時間が必要です。
     いずれも日常の仕事に影響のない範囲で取り組んでいただけると思います。

 Q4 「PBL」で取り組むテーマは指定されるのでしょうか?
  A:大きなフレームで社会課題となるテーマを事前に提示します。
     受講者はテーマを選択することができるようにする予定です。
     1つのテーマで5~6名でチームをつくります。

 Q5 ひとつの企業・団体から複数名の申し込みはできますか。
  A:はい。2名以上の受講も可能です。上限人数については事務局にお問合せください。

 Q6 首都圏以外の遠隔地からの受講も可能ですか。
  A:セッション1(開講日)、セッション4(長崎フィールドワーク)、
     セッション8(成果報告会)は対面での参加が必須です。
     その他のセッション(平日夜間)は遠隔地からのオンライン参加も可能です。

 Q7 受講開始までに準備するものはありますか。
  A:カメラ付きPCとインターネット回線は各自でご準備ください。
     また、メッセージプラットフォームの「Slack」を使いますので慣れておくと安心です。
     必須のテキストや教材はありませんが、
     受講開始日までに必要な情報(参考文献や資料)を提示します。

 Q8 やむを得ず講座に出席できない日はどうなりますか。
  A:仕事の都合等で教室での参加が難しい場合、平日夜間のセッションであれば
     ZOOM接続による遠隔出席も可能です。
     また、チーム内でお互いをフォローすることも視野にいれながらセッションを進めます。

 Q9 EQテストやキャリア面談には別途費用はかかりますか。
  A:EQテストとキャリア面談の費用は受講料に含まれます。
     なお、EQテストはWEB回答、キャリア面談は対面又は遠隔(ZOOM)で実施予定です。

 Q10 プログラム途中でキャンセルした場合はどうなりますか。
  A:受講開始後の途中キャンセルについては返金の対象とはなりません。
     プログラムの進行上何か不安な点などありましたら事務局にご相談ください。

 Q11 講座の内容や受講生の写真などはHPやSNS等に公開されますか。
  A:個人情報については「学校法人立命館 個人情報保護基本方針」に基づき適正に管理します。
     受講風景などの写真は受講生の許可を得てHPやSNSで発信する予定です。

 〈参考となるHP〉
 ●経済産業省 越境学習によるVUCA時代の企業人材育成
   https://www.learning-innovation.go.jp/recurrent/

 ●雲仙市 第2次雲仙市総合計画
   http://www.city.unzen.nagasaki.jp/info/prev.asp?fol_id=26028