Ritsumeikan Tokyo Cumpus

お知らせ

【講座】書と字の講座―実施状況

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2017.06.09
5月から始まりました講座も、折り返し地点を過ぎました。

各回、受講者の皆様は、
 ・講座コンセプトに惹かれて参加くださった方、
 ・日頃から漢字に興味をお持ちの方、
 ・久しぶりに書に触れたいと思われた方、等々さまざま

筆跡、字、は人を表すと言われたりもしますが
同じ一字でも、毎回、それぞれの幅広い作品が産み出されています。



6月7日(水)―「行」の回より
「行」は象形文字であり、十字路、すなわち大きな道が交差している四つの角、四辻を表すそうです。
安全な共同体を出て、未知の世界へと向かうときの岐路。
そんな「畏怖」や「不安」を背景にもつ「行」に向かいあったとき、現代に生きる私たちは何を見るのか。

作品を一部ご紹介


墨の濃淡に特徴あり。ばさばさした毛先の筆を使用したにもかかわらず
かわいらしく柔らかなテクスチャが表現されています。


8枚の紙で一作品。いろんな表情の線ですが、すべて同じ筆から生み出されています。
並べ方の組み合わせによっても、また違った「行」ができそうです。


墨のにじませ方が印象的。左に強く曲がった濃い目の線、薄くなめらかに伸びる線に個性が表れています。
四辻に向かい、これまで、そしてこれからの人生を考えさせられました。