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【講座】京都文化講座(前期・第2回)が開催されました

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2017.07.04
7/1(土)に、立命館大学文学部創設90周年&文学部校友会10周年を記念した神奈川近代文学館との共催講座「文学の地平─京都と横浜の物語」の第2回講義が行なわれました。

第2回は、神奈川近代文学館の辻原登館長が「『人類』はファンタジー―白川静、文字と文学の世界」というテーマで講義をされました。
故・白川静氏(立命館大学文学部名誉教授)の、「最初に文字があった」という主張を手掛かりとして、文字が文明を作り出したことを論じられ、その上で表意文字である漢字が現在にいたるまでなぜ生き残り、そして広く使われているのかについての議論を紹介されました。

辻原氏は白川氏の議論に依拠しつつ、複雑な象形文字から次第に簡略化された字形になったことや、転注や仮借などを通じて無限に新しい意味を獲得することができたことなどが、漢字が現在まで広く利用されていることの背景にあることを説明され、受講生のみなさんは熱心に耳を傾けておられました。