−知覚心理学ラボ−
絵がぐるぐる動き出す⁉
同じ重さなのに片方だけ重く感じる⁉
「錯覚」の不思議を体験してみよう!

代表研究者:高橋 康介

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わあ、この絵の丸の部分、ぐるぐる回っていませんか。
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ただの絵なのに、ぐるぐる動いて見えますよね。他にも、こんな絵を見たことはありませんか?同じ長さの直線なのに違って見えるでしょう。

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見たことあります!絶対に下の方が長く見えます。眼の錯覚ですよね。
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そうです。私たちは、当たり前のように、存在する「もの」をそのまま見ていると思っていますが、見えている世界は、実際の世界と違うことがあるんです。だから、ものの見え方って一つじゃないんですよ。同じものを見ているのに隣にいる人とは違うように見えたり、同じものが少し前とは違うように見えたり…
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えーっ、そんなことがあるんですか?

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例えば、この絵をじっと見ていたら…ほら、〇が見えてきませんか?10秒前とは見える世界が違うでしょう。絵はまったく変わっていないのに、見え方が変わるんです。私は、みんなが日々当たり前のようにできている「見る」ということが、どのような仕組みでできているのかを解明する研究をしています。知覚心理学と呼ばれる分野で、「見る」ことだけでなく「聞く」「においをかぐ」「触って感じる」などさまざまな知覚の仕組みを研究しているんですよ。
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どんな仕組みがあるんですか?
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目がどのように情報を受け取るのか、脳がどのように情報を処理するのかなど、とても複雑な仕組みです。でも、まずは体験を通して、人間の知覚の不思議を感じてほしいんです。このラボでは、不思議な感覚が楽しめる絵やゲームなどをたくさん展示しています。錯視(見る錯覚)研究の世界的第一人者である北岡明佳先生の錯視画をはじめ、大人も思わずハマってしまう面白いものをたくさん用意していますので、ぜひ、見たり触ったりして、自由に遊んでいってください。
「知覚心理学ラボ」とは?
「見る」「聞く」「においをかぐ」「触る」など、私たちは、さまざまな方法で世の中から情報をとり入れ、認識しています。これを「知覚」と呼んでいます。あまりにも日々当たり前のようにやっていることなので、普段、あまりその仕組みについて考えることはないでしょう。
総合心理学部の高橋康介先生は、人間が、眼・耳・皮ふなどを通してどのように情報を得て、脳がどのように処理しているのかを研究しています。
「見る」ことを例にしましょう。私たちは、実際の世界と、自分に見えている世界はまったく同じものだと思って生活しています。でも実際にはそうではないと高橋先生は言います。「目から取り入れた情報が脳で情報処理される複雑なプロセスの中で不思議なことが起こり、実際の世界と、見えている世界が違ってくる場合があるのです(錯覚)」。


このラボには、それを実際に体験できる絵やゲームやパズルなどがたくさん並んでいます。一歩足を踏みいれただけで、目が回るような不思議な世界を体験できるでしょう。常識をくつがえすような人間の知覚の不思議さ、面白さがこれでもかと感じられます。人の知覚の複雑な仕組みを研究している高橋先生のラボだからこそ、脳にちょっとした刺激を与えることによって楽しい錯覚を起こせる楽しい作品を次々と生みだすことができるのです。
錯覚は、上手に活用すれば社会のために役立てることもできます。立体的に見える横断歩道、高速道路を逆走した車からだけ浮き上がって見える注意喚起の標識など、交通の安全に寄与しているのはその一例です。でも、まずはラボで楽しむことが、知らない世界の扉を開ける第一歩になるでしょう。
いばらき×立命館DAYでの様子
先生からひとこと
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高橋 康介
総合心理学部 教授
専門分野:認知科学, 実験心理学
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「社会の役に立つ」研究ってなんでしょう?時短、省力化、安全などを実現するのも「社会の役に立つ」ことだと思います。でも、多くの人に「面白い」「知らないことがわかった」「充実した時間を過ごせた」と思ってもらえるのも「社会の役に立つ」ことではないでしょうか。まずは楽しんでください。そしてぜひ感想を聞かせてください。より楽しい作品づくりに活かしたいと思います。その上で「なぜこうなるの?」と興味を持った人には、錯覚を引き起こす脳の情報処理システムなどについても、少しお話ししたいと思います。