OIC H棟・
情報可視化

07SP LAB

−五感で楽しむVRラボ−

「心地よい錯覚」で、
現実感や没入感が大きくアップ。
五感をフルに活用する
VRの新しい可能性を体験しよう!

代表研究者:野間 春生

  • VRのヘッドセットをつけてこのブランコに座ってみてください。高原の風景が見えると思います。そして地面から足を離すと…

  • きゃー!急に大きく動き出しました!アルプスの大自然を舞台にした某アニメのオープニングみたい。

  • さっきと同じ映像を、足を離した状態で見ているだけなんですけどね。また地面に足をつければ…ほら、動きが止まるでしょう。

  • いや、本当にすごかったです!でも、どうしてこんなことになるのですか?

  • 実はまだよくわかっていません。同じ映像を見ているのに、足を離すだけですごく大きな動きを感じるのは、どうやら一種の錯覚で、人の心や脳に関わることのようです。

  • 錯覚であんなにリアルに感じるんですか?人の心や脳って不思議ですね。

  • だから、このラボでは、心理学の先生方と一緒に研究や実験を行っています。心理学の先生方は、「人はなぜそう感じるか」「なぜ錯覚が起きるか」を研究し、私たちはその成果を活かして、新しいVRの技術につなげようと研究しているんです。

  • 「どう感じるか」を研究することが、新しい技術につながるのですね。

  • VRといえば多くの人は映像をイメージすると思いますが、私は、音を聴いたり、においをかいだり、触ったり、全身で感じたりもできる「仮想現実(VR)」の制作を目指しています。五感をフル活用するVRなら、現実感や没入感がもっと強くなって楽しいと思いませんか?

  • 確かに!たとえばさっきのブランコなら、風や草原のにおいがあれば、もっと感じが出るかもしれません。

  • いいですね!このラボには、においに関する実験装置もありますよ。ぜひ体験して、感想を聞かせてください。そして「VRって面白い!」と感じてもらえると嬉しいです。

「五感で楽しむVRラボ」とは?

「VR酔い」という言葉を聞いたことはありますか?VR(仮想現実)の世界にいると、少し気分が悪くなることがあります。見えている世界と身体の感覚が違うために起こると言われています。

VRに代表されるXR(拡張現実)の技術を発展させているのは、情報理工学という分野の学問ですが、それを人間の心や身体がどのように感じるのか、なぜそう感じるのかを探求するのは、認知心理学という分野の学問です。お互いの研究を活かし合うことによって、人間にとって快適で楽しく、社会の役にも立つXRの技術を追究しようとしているのがこのラボです。

情報理工学部の野間春生先生は、視覚だけでなく、音やにおい、触感、全身の感覚など、五感をフルに活用した、より現実感・没入感のある仮想現実(VR)の制作を目指しています。人間の脳や心の働きに関わる「錯覚」も利用します。「映画も、テレビも、たった3色の光を使って、あたかも現実を再現しているかのように錯覚させているものです。人間を『心地よくだましている』とも言えるでしょう。私は、心理学の先生方が研究内容も活用しながら、『心地よくだます』ポイントをついて、VRによるイノベーションにつなげたいと考えているのです』。

その一つが「香りの空気砲」。何種類かの香りを自由にブレンドし、空気のかたまりとして、遠くまで、しかもピンポイントに飛ばせるようにしたものです。例えば、美術館である絵を見ている人だけが香りを感じたり、VRでインド旅行している人にカレーの香りを届けたり…「香りや音など、環境から感じるものは、リアリティ向上のためにとても大切なものだと思います」。

この技術は、医療現場で必要な技術を習得するためのリアルなシミュレーション、災害現場での救助技術の向上などにも活かされる見通しです。

いばらき×立命館DAYでの様子

  • voice 01

    10歳です。大きいブランコがすごく揺れました。本当に大きな場所で揺れている感じ。足を地面につけていても揺れる感じがしました。いろんなラボを回って楽しんでいます。

  • voice 02

    子どもさん連れのご家族が多く、想定よりたくさんの方が来てくださっています。こんなに並んでいただけると思っていなかったので、最初は道をふさいでしまったりしていました。準備段階で、どのように並んでもらうかなど、もっと動線を考えないといけないと思いました。こんな展示をするんだったら、イベント系の体験ももっと重ねる必要があると思いました。今日はとても勉強になりました。

先生からひとこと

この研究をしていると「人間ってなんていい加減な生き物なんだろう」と思います。ちょっとしたことで感じ方が変わる、つまり「だまされる」わけですから。でも私は、そのいい加減さの隙間をうまく利用して、より多くの人に楽しんでもらえるVRを作ったり、社会のためになるイノベーションを起こしたりしたいと考えています。今後、人間の心や身体の不思議が、情報技術によってどのように活用されていくかを楽しみにしていてください。そのためにも、みなさんにラボに来てもらい、さまざまなデータとアイデアをいただけたらと思います。

  • 野間 春生

    情報理工学部 教授

    専門分野:バーチャルリアリティ、触覚インタフェース

    研究者データベース

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