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情報可視化

09SP LAB

−いばくるラボ−

地域活動でもらえて、
使えば仲間が増えていく。
「いばくるコイン」に共感する人、
集まれ!

代表研究者:川野 健治

  • 素敵なラボですね。いろんな人が来ています。

  • ゼミの学生がコミュニティカフェを運営しているんです。地域の人が交流したり、一緒になにかを楽しんだりできる、地域のたまり場、居場所のようなところになるといいなと思っています。私たちはこの部屋を「いばくるラボ」と呼んでいます。「いばらき」に関っているヒトやモノが「くるくる」回っているイメージです。

  • 素敵ですね。楽しそう。

  • このカフェの特徴はもう一つ。代金を「いばくるコイン」という地域通貨で支払えることです。地域通貨とは、地域でだけ使えるお金のこと。「いばくるコイン」は、地域のさまざまな活動に参加するともらえることになっているんですよ。デジタル通貨なので、スマホやアプリで受け取りや支払いをします。

  • じゃあ、地域活動にたくさん参加したら、たくさんお金を貯められるんですね!

  • 「いばくるコイン」には3カ月という使用期限があり、もらったまま使わないでいると期限切れになってしまうんです。そして、実際にコインを使っている人に分配されちゃうんですよ。

  • えー、どうしてそんなことに?

  • このコインを持っているのは、地域活動に参加した人、つまり地域のことに関心がある人ですよね。これを使えるお店も、コインの主旨に共感し、協力してくれているお店。だから、使うことで「あ、あなたもですか?」とお互い共感でき、コミュニケーションのきっかけ、コミュニティづくりのきっかけになるんです。それがこのコインの目的なんですよ。

  • 確かに。知らない人同士のあったかい会話が想像できます。

  • コインをメッセージつきで人に贈ることもできます。閉じこもりがちな一人暮らしのお年寄りも「孫からもらったコインがあるからカフェに行こう」と思えるかもしれません。そして、行けばコインを通じたコミュニティに参加することもできるでしょう。私はこのラボで、竇先生、森先生と一緒に、「いばくるコイン」を通したコミュニティづくりの実験をしているというわけです。コミュニティカフェ以外でも、いろんな講座やワークショップを開催し、受講した人にコインの発行もしていますので、ぜひ遊びに来てくださいね。

「いばくるラボ」とは?

2023年11月、地域通貨プラットフォーム「eumo」を利用した「いばくるコイン」がリリースされました。茨木市内でのさまざまな地域活動に対して発行され、茨木市内で使われて「くるくる」まわり、人と人をつなぐ(Link)コインです。

このコインをリリースしたのが、総合心理学部の川野健治先生、竇雪先生、森知晴先生を中心とした「いばらきコネクティッドラボ」です。

コミュニティ心理学の川野先生、メディア研究の竇先生、行動経済学の森先生が、人と人をつなぐ手段としてイメージしていたのは、子どもがお家の人にプレゼントする「肩たたき券」でした。「これを使えば肩をたたいてあげますよ」という券です。「互いに思い合う人同士の間でやりとりされる、こんな仕組みを地域で作れないかなどと話しているうち、人と人をつなぐ地域通貨をやってみようとなったのです」。

地域通貨プラットフォーム「eumo」の大きな特徴は、もらってから3カ月のうちに間使わないと期限切れになるということ。期限切れのコインは、30%が茨木市民が関わるイベントの費用に、70%がコインを使っているユーザーに再分配される仕組みであるため、貯めこむよりも、どんどん使うことで幸せになれるコインなのです。使い道は、市内の加盟店での飲食はもちろん、つながりたい人、応援したい人・団体に贈ることもできるようになっています。

このラボは、「いばくるコイン」の紹介・体験の場として、「いばくるコイン」がもらえる講習会やワークショップの会場として、時には学生が運営するコミュニティカフェとして、年齢や立場に関わりなく、誰もが気軽に訪れ、人と交流できる場所です。ここで多くの人に交流し、楽しく過ごしてもらうことが、コミュニティづくりを通した孤立や自殺防止につながると川野先生たちは考えています。

いばらき×立命館DAYでの様子

  • voice 01

    近所から遊びに来たのですが、娘がとても喜んでいました。学生さんがより添って、一緒に遊んでくださったからです。折り紙で何を作りたいか、娘が自分で選ぶことができたのも良かったみたいです。

    お姉さんと一緒にかたつむりの折り紙をして楽しかった!

先生からひとこと

これまでのコミュニティづくりは、社会的に強い人が弱い人に何かをしてあげるという構造ができてしまうことが課題でした。「いばくるコイン」は、どんな人にも同じように「使う」「贈る」という選択肢が示されていて、どこで、どのように使うかも自分で決めることができます。つまり、誰かになにかを「してあげる」のではなく、「自分で選び、行動することをサポートする」仕組みとして機能するものだと思います。私はそこにコミュニティづくりのとても大きな可能性を感じています。
地域活動や「いばくるコイン」を通じたコミュニティづくりに関心のある方に、このラボに気軽に遊びに来ていただけると嬉しいですし、「いばくるコイン」でこんなことをやったらどう?というアイデアを持ってきてもらえると、さらにありがたいです。

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