OIC H棟・
情報可視化

10SP LAB X

−MR × VR−

リアルとバーチャルの世界が融合!
エキサイティングな鬼ごっこを
体験しよう

代表研究者:柴田 史久

  • なんだかミステリーが始まりそうなお部屋ですね。

  • この部屋で小動物のアバターが走り回るのを、パンダが捕まえる。そんな鬼ごっこを学生が制作しました。

  • リアルな空間で、でも動物はバーチャルなんですか?

  • それが複合現実(MR)です。全員がヘッドセットをつけるのですが、パンダはリアルな世界にいて、手に持っている銃で網を打って小動物を捕まえようとします。小動物のアバターになっている人は、その場で腕を振ったり、飛ぶ動作をしたりして、VRの中でパンダから逃げ回るんですよ。

  • 面白そう!学生さんが作ったんですよね。すごい。

  • Unityというゲームエンジンを使っています。開発環境はものすごく進歩しているんです。でも、実際に多くの人に安全に楽しんでもらえるようにするには、たくさん失敗もして、さまざまな設定を試し、プログラムのエラーを見つけては修正して…を何度も何度も繰り返さなければなりません。でもそうやって技術を身につけ、知識がない人にも楽しんでもらえるような説明ができるようになっていくんですよ。

  • そうなんですね。どうやって作ったのか、学生さんに聞いてみたいです。

  • ぜひ質問してみてください。自分たちで作っているので、何でも答えてくれると思いますよ。質問をしたり、感想を言ったりすることも、学生たちにとってはいい勉強になるので、ぜひお願いします。

学生とロボットが並んで授業を受ける「MRキャンパス」構想

コロナ禍で学校が閉鎖され、授業がすべてオンラインになった時のことを憶えていますか?先生の顏、友達の顏をモニターごしに見ることはできるけれど、なんとなく存在感が薄くて、お互いの顏を見ようとするけれど目は合わず、一緒になにかをしている感覚が持ちにくかったのではないでしょうか。

情報理工学部の柴田先生もそう感じた一人でした。「だから、実際のキャンパス内で、リアルに存在する人と、仮想空間から来た人とが、同じ空間で授業を受けられるようにようにできないかと考えるようになりました」。

名付けて「MRキャンパス」。柴田先生の構想はこうです。「遠隔にいる人は、ヘッドセットをつければVR技術でキャンパスにいるように見える。一方、キャンパスにいる人はヘッドセットをつければMR技術で遠隔から「来て」いる人のアバターが見える。さらに、遠隔にいる人はロボットに『憑依』し、リアルな教室での授業に出席することもできるんです。ロボットとして発言もできます。リアルにキャンパスにいる人も、友達がロボットとして存在している方が、コミュニケーションが取りやすいでしょう。休み時間に話をしたり、一緒にキャンパスを歩いたりもできるんじゃないかなと考えています」。

このようなリアルとバーチャルをミックスするMR技術を習得するため、先生のゼミの学生は、SPLAB Xの広い空間を利用した「MR×VRおにごっこ『Pandator』を制作し、「いばらき×立命館DAY」で発表しました。参加者全員がヘッドセットを装着。このリアルな空間でパンダになった人が銃で網を打ち、VRの世界で逃げ回る小動物を捕まえる「おにごっこ」です。小鳥、ネズミ、ウサギなどの小動物の動きは人間の動きと連動していて、種類ごとに求められる動きが違います。例えばネズミなら、その場で腕を振る動きの速さが、バーチャルでの逃げ足の速さになります。銃や室内環境などの小道具もゼミ生が3Dプリンタなどを利用して自作。当日は長蛇の列ができる大人気で、子どもを中心に多くの人がXRの世界を体験しました。

いばらき×立命館DAYでの様子

  • voice 01

    VRは初めてです。ネズミになって逃げまわったのが楽しかった。壁も登れたよ。

  • voice 02

    小さいお子さんからご年配の方まで、幅広い年齢層の方が来てくださいました。お子さんにゴーグル(ヘッドセット)のサイズが合わないことに後から気づくなど、想定できていなかったこともありました。最初は抵抗があった様子だったお子さんが、腕をめっちゃ振ってキャッキャ言いながら楽しそうに逃げてくれている姿を見て嬉しかったです。

  • voice 03

    実は今朝まで全く動かすことができなかったのですが、なんとか粘って、研究室以外の市民の方にも体験いただける形にでき、300人以上の方に体験していただくことができました。VRに慣れていない方の感じ方は、我々とは違うように思いました。例えば、止まって腕を振ると自分自身が前に進んでいる感じがすると思っていたのですが、ある方から「壁が近づいてくるように感じた」とお聞きしました。腕だけではなく、足も動かした方が、前に進んでいる感じが強まるのかもしれません。研究室以外の方に体験していただけたことが新しい発見につながりました。

先生からひとこと

「VRやMRを体験したことのある人はまだまだ少ないと思います。ここに来ていただいて、どのようなものか、どう感じるかを知ってもらうだけでも意義があると思いますし、自分の大きな動きがネズミの小さな動きになるという、バーチャルならではの感覚もわかってもらえるのではないかと思います。
SPLAB Xでは、情報理工学部の研究室だけではなく、映像学部の研究室も同じ空間で研究や制作をしています。映像学部の研究室は、自分の考える作品を制作するために必要な技術を使う、情報理工学部の研究室は、技術を使って何が制作できるかを考える、それぞれアプローチが違うので、学生同士でもお互いに刺激があると思います。

  • 柴田 史久

    情報理工学部 教授

    専門分野:モバイルコンピューティング・複合現実感

    研究者データベース

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