Global Business Strategy

Ryoji NAKAGAWA's World

中川涼司の世界

双方向型の授業を目指す中川の教育コンセプト


「等身大の時代」の大学

 中川涼司は「等身大の時代」にふさわしい大学づくりを目指している。それは旧制大学のような一部エリートのための学究派大学でもなく、また、思想に過度の力点をおき教室外で行動することを推奨するようなベビーブーマー型の大学でもない。「等身大の自分」を大切にしようという時代においては、ペダンチック(教養主義的)な教養や地に足の着かないような思想はノーサンキューなのである。では、教育サービス機関としてわれわれは何ができるか?職業学校化しかないのか?そうではないはずだ。

現実的な判断と対応のできる潜在力を

 中川の目指すのは、学生たちが今後の人生において遭遇するであろう種々の問題に的確な判断を下し、現実的に対応できる潜在能力の育成である。もちろん、社会科学系大学としては企業その他における社会的・経済的な活動に力点がおかれるのは当然であろう。

基礎事実、リテラシー、問題析出、コンセプト…・

 中川は次のことを重視する。@現代社会の基礎的な事実認識の獲得、A基礎的なリテラシーの習得、B結論づけを急がないクリアーな問題の析出、C現実を豊かに捉えるコンセプトの把握。

双方向型の教育メソッド

 中川は(当たり前のことだが)教育サービスの善し悪しは、それが受け手にどれだけ体現化されているかで計られると考えている。したがって、受け手志向の教育メソッドの開発が必要であると考えている(もちろん、現状は満足ではないが)。精選された内容、理解を助ける小道具、そしてなによりも、学生の疑問に丁寧に答え、疑問として残さないという姿勢こそ重要だ。「双方向型授業」これこそが、この時代の大学の授業で実現されるべき、と中川は考えている。


 日々自戒……


中川の担当する授業の概要


目次―文字の上をクリックすると、その授業の概要の項目にジャンプします−

 

基礎演習

 プレゼミナールにあたる。1回生の最初に報告・討論の仕方を徹底的に身に付けるための授業。クラス単位なので、新入生歓迎行事の企画単位にもなる。グローバルシミュレーションゲーム大会やゼミナール大会もある。

開発経済論

 発展途上国の開発に関する経済学。第2次世界大戦後発展。初期の開発経済学はルイス、ハーシュマン、ヌルクセ、ミュルダールといった人々。先進諸国とは違う途上国経済開発の特殊性を強調していた。後、新古典派開発経済学が台頭。開発途上国についても先進諸国と同様の市場経済論で分析できるとの見方が支配的になっている。ただし、ベーシック・ヒューマンニーズ論など改良主義的な見方も根強く存在している。この授業ではこういった理論史を歴史的背景と関連付けながら講義していく予定である。

東アジア研究T

 東アジア研究Tは世界銀行の報告書『東アジアの奇跡』で捕らえられた東アジアの「奇跡」について多面的に検証していく。

国際関係論T

 国際関係論Tではまず、戦後冷戦構造の形成と展開、崩壊について歴史的に、とくにアジアを中心として検討する。のちに、そのような冷戦構造の変化を背景に展開されている覇権論について検討する。

開発経済論研究T(大学院)

 開発経済論の理論史的研究

開発経済論研究U(大学院)

 アジア経済危機についての多面的研究

 

その他

その他年度によっていくつかの科目を担当する。


担当科目:中川の目指す双方向型授業   いまここです。 

研究内容:中川の4つの研究フィールド

自己紹介:中川涼司の人物像  

中国:現代中国の経済と社会に関する情報収集のページ  

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nakagawa@msf.biglobe.ne.jp
1996.10.15作成、2000.4.17移転に伴い科目名内容等変更。