音楽関連団体寄附講座「デジタル／ネット文化・産業論」は、一般社団法人日本音楽出版社協会、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会・実演家著作隣接権センターの寄附金によって運営されています。2004～2008年度のJASRAC寄附講座の後継講座として、2009年度に音楽関連5団体共同寄附講座が開設され、2010年度は音楽関連団体共同寄附講座を開設し、2011年度はそれを引き継ぎ本講座が開講されました。

　講義は、音楽評論家で日本レコード大賞常任実行委員でもある反畑誠一先生（産業社会学部客員教授）のコーディネートにより進行。エンタテインメント産業界の第一線でご活躍されている方々をゲスト講師として招き、毎回異なるテーマや分野からの貴重な講義がリレー形式で展開されます。

　また、京都市内外にある約50の大学・短期大学からなる大学コンソーシアム京都が設ける単位互換制度への提供科目となっており、立命館大学以外の学生も受講しています。

 

○場所　：　立命館大学 衣笠キャンパス 以学館４号教室

○日時　：　水曜日３限　（13:00～14:30） ＊詳細な講義日程は「REPORT」参照
○担当　：　反畑　誠一（立命館大学産業社会学部客員教授）
　　　　　　　粟谷　佳司（立命館大学産業社会学部准教授）

○オンラインシラバス

　

　

◆講義テーマ　 

　デジタル技術の進化やインターネットの地球規模の普及は、エンタテインメント産業界に大きな構造的変革をもたらしており、深刻な問題を伴っている。この状況を受け、2010年1月1日には、著作権者の了解を得ずにインターネットで配信された音楽や映像をダウンロード（受信）することも違法とする改正著作権法が施行されるなど、インターネット全盛時代の知的所有権の保護は限りなく日常に近い問題として、これまでになく社会的関心が高まっている。

　　　　

　一方で、このデジタル化やインターネットの普及などによる情報テクノロジーの発展と国際化により、誰もが表現者となり得る時代をむかえ、市民一人ひとりが権利ビジネスに参画していくことも可能になった。つまりこれは、著作権などの知的所有権問題をビジネスの観点からも学ぶことが、芸術文化・エンタテインメント産業の新たなビジョンづくりの上で大切であるというメッセージであると言える。

　　　　

　このような現状を踏まえ、この科目では、デジタル化とインターネットがもたらした文化・産業の構造変化の多角的な現状把握を目指し、次なる方向性を研究することを課題とする。

　　　　

　　　　

◆過去の講義内容 

過去の講義内容については、以下をご参照ください。

 

2004年度　前期　　　JASRAC寄附講座「コンテンツ産業論Ⅰ」

2004年度　後期　　　JASRAC寄附講座「コンテンツ産業論Ⅱ」

2005年度　前期　　　JASRAC寄附講座「コンテンツ産業論Ⅰ」

2005年度　後期　　　JASRAC寄附講座「コンテンツ産業論Ⅱ」

2006年度　前期　　　JASRAC寄附講座「コンテンツ産業論Ⅰ」

2006年度　後期　　　JASRAC寄附講座「コンテンツ産業論Ⅱ」

2007年度　前期　　　JASRAC寄附講座「音楽文化・産業論Ⅰ」

2007年度　後期　　　JASRAC寄附講座「音楽文化・産業論Ⅱ」

2008年度　前期　　　JASRAC寄附講座「音楽文化・産業論2008Ⅰ」

2008年度　後期　　　JASRAC寄附講座「音楽文化・産業論2008Ⅱ」

2009年度　前期　　　音楽関連５団体共同寄附講座「エンタテインメント産業論Ⅰ」

2009年度　後期　　　音楽関連５団体共同寄附講座「エンタテインメント産業論Ⅱ」

2010年度　前期　　　音楽関連団体共同寄附講座「デジタル／ネット文化・産業論Ⅰ」

2010年度　後期　　　音楽関連団体共同寄附講座「デジタル／ネット文化・産業論Ⅱ」

 

JASRAC寄附講座は、2004年度から2008年度まで５年間開講され、受講生の数は延べ2000名に達しました。2009年度は、その後継講座として音楽関連５団体共同寄附講座を開講し、2010年度はそれを引き継ぎ、音楽関連団体共同寄附講座を開講しました。