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応用人間科学研究科 震災復興支援プロジェクト

6月27日~7月5日 「未来のための思い出 ココロかさなるプロジェクト: 団士郎 家族漫画展」




「未来のための思い出 ココロかさなるプロジェクト: 団士郎 家族漫画展」を開催しました

(応用人間科学研究科教授・村本邦子)

   今回、JR西日本あんしん社会財団の助成を受け、「東日本・家族応援プロジェクト」スピンオフ企画として、京阪三条駅(京都市)で2015年6月27日~7月5日の9日間、漫画展を開催しました。

   「東日本・家族応援プロジェクト」の舞台設定として使われている団士郎の家族漫画は、直接被災を扱ったものではありません。それでも、誰かの小さな家族の物語が見る人をさまざまな形で勇気づけてきました。震災、土砂災害、噴火、事件、事故や家族のトラブルなど、私たちの人生には思いもよらないことが色々と起こります。それでも私たちは、生きていきます。悩みながらも、それらを乗り越えようと努力します。「未来のための思い出 ココロかさなるプロジェクト」では、「木陰の物語」を見ての感想を交換しながら、困難を乗り越える力(レジリエンス)とはいったいどんな力なのかを共に考え、「心の防災」の理論化とともに、家族応援プロジェクトにおける漫画展の意味を明らかにすることを目指しています。

   期間中、院生・修了生など総勢21名が交代で漫画展にアテンドし、来場した協力者の声を集めました。分析はまだこれからですが、困難を乗り越える力についてたくさんの知恵が集まったように思います。ご協力頂いたみなさまに感謝します。駅会場は終了しましたが、Web会場では2016年5月30日まで漫画展をやっています。引き続きご協力お願いします。

Web会場
日時: 2015624日(水)-2016530日(月)
URL: http://www.cocoro-kasanaru.jp/

展示作品: 全ての作品を日本語と英語で展示しています。

   主催: 立命館大学応用人間科学研究科・立命館大学人間科学研究所

   協賛: 京阪電気鉄道株式会社

   協力: 子どもと家族を想う出版社"ホンブロック"

   助成: JR西日本あんしん社会財団からの助成(助成番号:15R025)を受けています

 京阪三条駅展のこと(応用人間科学研究科教授・団士郎)

   京阪三条駅付近は、私が日常的に行き交う場所だ。会場にずっと張り付いていられたわけではないが、九日間の期間中、七日、顔を出すことができた。

   すると、たまたま京阪電車で京都に来た人や、毎日利用しているという旧知の人との偶然の出会いがいくつもあった。不在時に来てくださって、スタッフに声を掛けて行かれた人もあった。

   木陰の物語をご存じの方、初めて見て下さった方と様々だったが、2011年秋から東日本大震災被災地のあちこちで継続中の「家族応援プロジェクト」マンガ展よりも、更に幅広い方達に見ていただけた展覧会になった。

   いろんな方達に見ていただいて、そこに生まれる思いや感想が、少しでも何かに向けて力を出してくれたら、この企画を進めている一員としては本望だ。

   会場に居ながら私はもっぱら、院生、卒業生等がインタビューしているのを見ていた。たくさん寄せていただいた声の整理分析はこれからだが、こういう活動をしている側にも、良い経験の蓄積がたくさんあるなぁと思った。

   いろんな場所で、様々な人たちが、この世界を支えている。その取り組みのひとつとして、私達のマンガ展が何かできていたらいいなと雑踏の中で考えていた。















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