これからの講座・イベント

2021年6月読書会「竜巻」莫言を読む

永井 英美 氏(立命館孔子学院中国語講師)

時間:12:30~14:30

場所:立命館孔子学院図書室

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読書会は原則、隔月で偶数月に開催します。中国の短編小説を日本語訳で読んで感想を語り合い、また作者について学び合います。
本を読むのが好きな方、現代中国の小説に興味がある方、読書会を通して中国の文化や歴史についての興味や知識を深めるとともに、
楽しみながら勉強を続ける仲間を見つけてみませんか?

※感想を話し合いますので、なるべく事前に作品を読んでご参加ください。

作品紹介(冒頭)

 学校が夏休みに入ると、わたしはそそくさと支度をして汽車に乗り、故郷に向かった。道々、気分は重かった。数日前に家からの手紙で、八十六になる祖父さまが亡くなったと言ってきたのである。冬休みに家にいたときは、耳も目も障りなく、達者そのものだったから、わずか半年でにわかにこの世を去ろうなどとは、思ってもみなかった。
 痩せて小柄な人で、色黒、白目は灰色だった。人柄が優しく、わたしは可愛がられた。小さい時分に父が病死したため、もはや、“権力交代”していた祖父さまがあらためて家庭の重荷を担う羽目になり、母とわたしを引きつれて、苦しい歳月をしのいてきたのだった。


作者紹介

莫言 ばくげん (1955 – )
山東省高密県(現在の高密市)の人。文化大革命(1966~76)中に小学校を中退、1976年人民解放軍に入隊。1981年に創作を始め、農村の驚異的なる現実を描き出す独特の魔術的リアリズムの境地を開いた。解放軍芸術学院卒業、文芸学修士。北京師範大学創作センター主任、中国作家協会副主席。2012年にノーベル文学賞を受賞した。


テキストについて

今月からしばらくNHK出版『白い犬とブランコ 莫言自選短編集』吉田富夫訳 定価1,870円(ISBN978-4-14-005436-9)所収の作品を順に読んでゆきます。(テキスト購入費は参加者負担となります)
一回参加してからテキストを購入したいというお試し参加も歓迎します。事務局にご相談ください。


定員

10名程度(要事前申込)


参加費用

無料


お申し込み方法

電話、FAX、メール(宛先:koza@st.ritsumei.ac.jp)にて前日までにご予約ください。
※お申込の際は、①お名前(氏名・フリガナ)、②連絡先(電話番号、メールアドレス)、③参加ご希望の講座名・日程を明記ください。

※画像をクリックすると詳細(PDF)が表示されます。
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