Reportレポート・参加者の声

台風19号の被害にともなう福島県川俣町での災害ボランティア活動

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立命館災害復興支援室では、台風19号の発生を受けて広範囲で多発した被害状況をふまえて駆け付け支援の在り方について検討し、立命館大学として2019年に協定を締結した川俣町で特に一般ボランティアによる支援が少ないとの状況をふまえ、10月下旬にボランティア派遣を決定し、11月に2回/4日間の災害ボランティア活動を実施しました。

この活動は中央共同募金会「災害ボランティア・NPO活動サポート募金・台風19号(短期)」の助成をうけています。
詳細:
中央共同募金会「災害ボラサポ・台風19号」(令和元年台風19号に伴う災害ボランティア・NPO活動サポート基金/短期助成)
助成事業_助成決定概要のページ 
 
今回の活動では、町内の被災した家屋の床下の泥出し、家財の運び出し作業を実施しました。川俣町では11月18日時点に災害ボランティアセンターとしての活動の終了を判断され、当面の被災した家具片付け・泥かきボランティア等の対応については終了していますが、今後の被災地の状況や被災者の生活再建が課題を見据え、これまで培ってきた川俣町役場および川俣町社協等との連携をもとにし、継続した現地での活動を展開していく予定です。

ご寄付いただいた皆様へ

今回活動を行なった川俣町小島地区は町内でも被害が比較的大きな地域であったことから、今後のコミュニティ支援の中心的な活動場所として想定しています。
今回、災害ボランティア活動としては短期間の活動ではありましたが、現地での支援活動に即応した迅速な助成決定をいただき感謝しております。
なお、中長期的な支援については、学校法人立命館の教職員等による寄付を財源として2011年4月より活動を行なっている機関「立命館災害復興支援室」として、寄付による財源を工夫するなどして対応を継続していく予定です。

活動概要

活動実施機関:2019年11月~
災害ボランティアの実施日程:2回
[1]10/30(金)移動開始‐11/1(土)-2(日)災害ボランティア活動
[2]11/8(金)移動開始-11/9(土)-10(日)災害ボランティア活動
*宿泊先「おじまふるさと交流館」に1泊、移動時に車中泊
災害ボランティア参加人数:のべ26名
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参加した学生の声

最も実感、体感したのは「水害後の片付けを個人で完結させる」ことは不可能であるということです。それと同時に、災害直後に発揮されるシンプルなマンパワーの大きさも実感しました。
また、お家の方や、一般ボランティアとして参加されていた地元の方達と一緒に活動することで、単なる体力仕事・お手伝いにとどまらずその地域の歴史や特色、暮らしを知ることができ、こういったつながりが特に地方では交流人口拡大の一端になるのではないかと感じました。
(生命科学部4年)

私は今までの人生で大きな災害に遭遇したことがなかったことから、私にとって「災害」や「被災地」は、テレビの中の世界の出来事だったが、現地で被災状況をまのあたりにして初めて、災害が「現実」だということを実感することができた気がします。
特に浸水した家屋の泥かきや家具出しは大変で、1日でも早く復興するためにはボランティアがたくさん必要であり、たとえ微力でも、私は川俣町のために行動できて良かったと思います。災害大国、日本だからこそ、助け合いの輪が広がる優しい国になるべきだとも感じました。
(国際関係学部1年)

今回の活動への参加で気づいたことは、人から伝え聞くものと実際に現状を目で見ることに大きな違いがあるということです。
これまで、戦争の話や福島の震災などテレビや新聞で見たりまた講演者の方から聞いたりしてきました。その時に、「大変そうだ」、「何か手助けができれば」と思うことはありましたが、実際他人事のように感じていたことは否めません。しかし今回実際に活動をしてみて、本当の復興の難しさ、大変さを体感することができました。
(経営学部4年)