2015年3月
経営学研究科
博士課程後期課程修了

苗 苗さん

修了生

MESSAGE

日本中小小売業の国際展開におけるロイヤルティの低下問題に関する考察

1.現在の所属

立命館大学 経営学部 准教授

2. 研究テーマ・研究内容

「日本中小小売業の国際展開におけるロイヤルティの低下問題に関する考察」

本研究は、海外市場に進出する日系中小小売業がどうすればロイヤルティを向上できるかを考察するものである。「顧客満足=ロイヤルティ」という認識は広く共有されているものの、顧客満足を目的とした小売業が必ずしも高いロイヤルティを獲得するとは限らない。そのため、国内外では近年、ロイヤルティの視点からの小売オペレーションの革新やマルチチャネル戦略に関する研究が蓄積されつつある。本研究は、ロイヤルティを態度的ロイヤルティと行動的ロイヤルティの2段階に分けて測定し、日系アパレル小売業が東アジア諸国での事業展開において行ってきた多様なストア・フォーマットの構築とオンラインおよびオフラインのチャネル活用という2つの新たな動きが実際にロイヤルティに及ぼした影響を明らかにすることで、前述の問いに答えようとするものである。さらに、経営資源が限られた中小小売業の国際化を促進する施策の提示も試みる。

3.院生時代の研究が今の仕事に活かされている点

大学院で得た知識と方法論が
研究の基礎となっている

現在、経営学部の専任講師として、マーケティングの関連講義をしながら、研究活動を行っています。院生時代、木下明浩教授の下で研究を行い、アパレル産業におけるブランドの生成プロセスを研究対象にして、商学、流通、マーケティング、ブランドにかかわる知識を幅広く勉強することができました。院生の時に獲得した知識および方法論は今後の研究の基礎となり、自ら研究課題を見出し、問題を解決する能力を育ってくれています。そして、ティーチング・アシスタント(TA)をさせていただくことによって、教員の目線で授業の運営、準備を体験し、教員としての1年目の授業がスムーズに行われたと思います。

4.経営学研究科に進学してよかったこと、身についたこと

経営学研究科で受けた手厚いサポートを
学生指導の規範にしたい

経営学研究科に進学したことで、まず、経営学の知識を幅広く学習することができました。次に、指導教員より熱心な指導を受け、博士論文のみならず、学会発表、ジャーナルの投稿、今後の進路、研究発展までいろいろありがたい意見をいただき、日本での就職および生活においてともて役立ちました。続いて、経営学研究科で定期的に研究交流会が行われ、他大学の先生から海外の研究者まで多分野の研究者との交流ができて、様々なコネクションを持つことができました。最後に、経営学研究科の先生方、大学のキャリアセンター、国際センターや経営学研究科の職員さんからの温かいサポートがあるからこそ、楽しい院生時代を過ごすことができました。
現在勤めている環太平洋大学では数多くの留学生がいて、彼らにどのような接し方をし、サポートをすればよいかは常に考えています。その時、立命館大学で過ごした4年間をよく思い出し、先生方の教え、職員さんのサポートを模範にしながら、学生指導を行っています。