法科大学院

FD活動

2013年度 第2回

  • 日時 2013年11月26日(火)
  • 場所 朱雀キャンパス205教室
  • 出席者 23名
テーマ リーガルライティング教育のあり方
報告者 斎藤 浩教授(公法)
平井利明教授(民事法)
森下 弘教授(刑事法)

法律実務家として、法律文書の作成能力は不可欠重要であり、法科大学院では、リーガルリサーチ&リーガルライティングを必修科目としている(未修はL1、既修はS1配当)。しかし、文章力の養成は通常かなり時間のかかるものであり、未修3年間、既修2年間の全体を通じてどのように涵養するかについては特に工夫が必要であろう。今回のフォーラムでは、法科大学院の教育として必要なリーガルライティング力の内容、水準は何か、それをどのように養成するのかを、リーガルリサーチ&リーガルライティングという特定科目のあり方に限らず、科目、分野横断的に検討するものである。

報告では、各報告者の授業実践が紹介された。例えば、事前に文章作成と自己チェックを予習としてこなしたうえ演習に望ませて確認させる方法、事前に文章を提出させ、添削の上いくつかのモデルを提示しながら授業を進める方法、詳細なチェックリストを提示する等の具体的方法等である。また、院生が法律的な文章を作成するうえで何が問題となっているのかについても、文章力そのものに由来するところか、法律的な論点の把握、正確な考え方の不足なのか、種々の問題提起があった。

質疑は、上記の紹介、問題提起に関わるもののほか、司法試験論述問題、事実認定の問題、民事法分野と刑事法分野での相違の有無、設例問題が具体的にどうあるべきか、答案作成の時間と量のコントロールの必要性など多岐にわたって活発に行われた。

今後、FD委員会や科目の担当者会議において、各分野、科目ごとの改善課題の議論を進め、さらにFD委員会、教務委員会にフィードバックして検討を継続していくことにしたい。

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