岡部伊都子回顧展
ご来場いただいた方々が選んだ“岡部伊都子の好きな言葉”発表します

ご来場いただいた方々が選んだ“岡部伊都子の好きな言葉”発表します

2009年4月28日(火)~2009年5月31日(日)まで、国際平和ミュージアムにて開催しておりました特別展「岡部伊都子回顧展」。
多数のご来場ありがとうございました。
展示会場内では岡部伊都子が最後まで愛し、様々な思いを込めて残した品々や、岡部伊都子の平和への願いの原点となった資料を展示しました。それにあわせ、岡部伊都子の著書『清ら(ちゅら)に生きる』(藤原書店)と『岡部伊都子集』(岩波書店)の中より、よりすぐった15の言葉を展示し、その中から来場者の方々に、好きな言葉を選んでいただきました。

1位【49票】

人間の愛とは、よりそうことだと思う。
一方が一方に近づくのではなく、双方からよりそうことだ。

2位【42票】

「戦争はまちがっている。戦争で死にたくない。」
沖縄で自決したある若者の声であるが、過去の声ではない。現在の声である。
そして、未来の声でもある。

3位【38票】

「この戦争はまちがっている」
邦夫さん、よくぞよくぞ、この言葉をのこしてくれはりました。
あのだいじなだいじな言葉がなかったら、わたしの生きている意味はあらしません。

4位【33票】

自分は差別なんかしないと思っていた。
人を気の毒がることで、自分をいい気分にさせていた。
それこそが差別者の姿であるのに。

5位【21票】

何気なく書く言葉、何気なく読む言葉のなかに、きらりと輝く真実。

6位【19票】

若いころ、あんなに、「死」を見つめていた私が、
年を重ねたいま、逆に「生」を大切に生きている。

7位【16票】

ブルドーザーで落とされる骨、アスファルトの下づめになった骨を考えると、まだ生きている私の骨が哭く。

8位【15票】

暮らしの必需の品々は、心に叶う、手に合う、ていねいに創られた品々を。

9位【13票】

いかに美化されようと「玉砕」思想はもういやだ。
われ、玉として砕けむよりも、瓦壊をおそれぬ瓦として生きたし。

9位【13票】

いま生きて歩いているこの苦しい道以外に、花道なんてあるはずがない。

9位【13票】  

文字をつらねるということは、口に言うのとはまたちがった、一種の誓いである。

12位【11票】

つらいけれども、辛さも喜びにする文化を創りたい。

13位【10票】

「あなたが社会的な関心を持たれるのは、一種の業ですね」
といった人があって、わたしは思いがけない業を発見した。
私が生かされてきたのは、むしろこの業の力なのだ。

14位【4票】

私は、心を話してきた、心を書いてきた。

15位【2票】

娘時代の私は、天に憧れ、美を崇敬した。
周囲の人々に大切にされ、またその人々にとって喜びでありうる自信をもっていた。


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