特別展「ピース☆コレクション」公開記念講演会
「どう使う?平和ミュージアム」開催しました!

講演会「どう使う?平和ミュージアム」開催しました

 11月20日(土)国際平和ミュージアムにて講演会「どう使う?平和ミュージアム」が開催されました。現在、博物館と学校はどのように連携するかを問われています。
 この講演では、国際平和ミュージアムの高杉巴彦館長がコーディネーターを務め、講師として、社会科教育を研究している本学産業社会学部准教授・角田将士先生と、戦没画学生慰霊美術館「無言館」の作品鑑賞を中心に学級運営を実践された横浜国立大学附属鎌倉小学校教諭・髙松智行先生にご報告をいただきました。
  角田先生からは、社会科教育で博物館を使う場合、どのような力をつけるために博物館を使うか、その目的の設定が大切であることを踏まえたうえで、総力戦として行われる20世紀の戦争の本質をつかませる授業案を紹介していただきました。
  髙松先生からは、子供たちが作品を通して自分自身と向き合う時間をもち、それを交流することを通じて対話のできる学級づくりをめざして出発し、子どもたちが「無言館」を見つけ、向き合い、変化していった取り組みについて発表していただきました。
  お二人の手法は異なりますが、ともに到達点には子どもたちに「戦争は悪い」と教えるのではなく、子どもたちが「なぜ戦争が悪いのか」をつかむことが挙げられており、今後、平和ミュージアムを学校の中でどのように使っていただくか考える上でたくさんの手がかりが詰まった講演会でした。
  これまでも、また、これからも、戦争の歴史や記憶を伝えることは平和博物館の役割ですが、「戦争についてどう教えるか」だけではなく、「戦争を通して何を教えるか」も大切な仕事であることを再認識させられ機会となりました。
  現場からの視点と教育理論の展開に、聴講に訪れた37名の参加者は熱心に聞き入っていました。

会場の様子

▲ 会場の様子。

角田先生の講演の様子

▲ 角田准教授の講演の様子。

髙松先生の講演の様子

▲ 髙松先生の講演の様子。


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