春季特別展「WILL:意志、遺言、そして未来―報道写真家・福島菊次郎」関連イベント那須圭子さんのギャラリートークを開催しました!!

4月23日(土)、春季特別展「WILL:意志、遺言、そして未来―報道写真家・福島菊次郎」関連イベント那須圭子さんのギャラリートークを開催しました!!

 春季特別展「WILL:意志、遺言、そして未来―報道写真家・福島菊次郎」関連イベント那須圭子さんのギャラリートークを開催しました!!

 4月23日(土)、2016年度春季特別展「WILL:意志、遺言、そして未来―報道写真家・福島菊次郎」が開幕しました。11時からは、福島菊次郎さんと多くの活動をともにしたフォトジャーナリスト那須圭子さんによるギャラリートークが行われ、30名の参加がありました。

 那須さんからは、福島さんに出会ってから亡くなるまでの26年間でのさまざまなエピソードを、展示テーマにあわせてお話いただきました。

 「ピカドン」では、アマチュアの写真家だった福島さんがプロになるきっかけとなった作品についてや原爆症に苦しむ中村杉松さんの姿を見て最初の2年間は写真を撮ることができなかったこと、「捨てられた日本人」では、福島さんがこれまで何度も助けてもらったことから、在日朝鮮人に関する問題に関心があったこと、「自衛隊と兵器産業」では、どのように防衛庁(当時)の監視の目をくぐり撮影したのかについて、そして、「自然と人間破壊の構造」では、福島さんは網元の家の生まれで、そのため海に思い入れがあったことや、いまだ解決されていない水俣病の問題のことなど、そのほかにも多くのことをお話いただきました。

 最後に、亡くなる10日前、病床の福島さんから那須さんが受け取った「戦争なんか始まらないとみんな頭のどこかで思っているだろう。でも、始まるよ。」というメッセージを参加者の皆様に紹介し、福島さんが写真を撮り伝えてきたことはどれも未だ解決されていない問題を多く含み、私たちはそれらに向き合い、これからも考えていく必要があるということを強調されていました。

 参加者からは次のような感想をいただきました。
「人間味あふれる写真家福島さんをはじめて知りました。解説が加わっていっそう良かったです。」
「一つ一つの写真が福島さんからのメッセージだと思いました。戦後70年の今、日本にどんなことがあったのかを考えることは大切です。」
「日本のいままで、これからを考えるきっかけとなりました。」
「戦争は始まるよ。この言葉の意味を深さと重みを感じました。」
他にも、たくさんの感想をいただきました。ご参加ありがとうございました。

那須圭子さんによるギャラリートークをおこないました フォトジャーナリストの那須圭子さん 解説に聞き入る来場者
 ▲那須圭子さんによるギャラリートークを
  おこないました
▲フォトジャーナリストの那須圭子さん ▲解説に聞き入る来場者

 


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