第5回ワークショップ

11月15日(水)、科研費挑戦的萌芽研究「平和博物館における戦争体験継承のための展示モデル構築」プロジェクトの第5回ワークショップ「戦争の記憶を紡ぐー写真メディアの可能性」を開催しました

2017年11月15日(水)、科研費挑戦的萌芽研究「平和博物館における戦争体験継承のための展示モデル構築」プロジェクトの第5回ワークショップ「戦争の記憶を紡ぐー写真メディアの可能性」を開催しました

会場の様子

 

 2017年11月15日(水)、科研費挑戦的萌芽研究「平和博物館における戦争体験継承のための展示モデル構築」プロジェクトの第5回ワークショップ「戦争の記憶を紡ぐー写真メディアの可能性」を開催しました。

 2014年に、ISによる迫害を受けたヤズディの人々を取材した写真集『ヤズディの祈り』などの著作のあるフォトジャーナリストの林典子氏に、作品を紹介いただきながら、その背景、取材の過程で向き合われた戦争の記憶を伝えるということについてお話をいただきました。
林氏は、取材としてヤズディと生活を共にする中で出来事に反応するような撮影から、彼らの過去、現在、未来を写し、個人の記憶を記録することを主眼とする撮影に変わり、記憶は語り手と聞き手の間で成立するとの認識で撮影を進めた様子を語られました。ヤズディの家に泊まりながら生活を共にし、やがて襲撃以前の生活の様子を聞いたり当時の写真を見せてもらうようになり、彼らの過去を知りたいと、一人でその廃墟を訪れて撮影をしたエピーソドなど、長期にわたる取材の中でヤズディの生活も林氏の思いも変化し、その変化の中でヤズディの記憶の残し方が模索され、撮影方法や作品の選定基準が出てきたという林氏の経験に参加者は引きこまれました
討論の中では文化人類学のフィールドワークとの通底、フォトジャーナリズムとアートの境界、メディアとしての撮手、写真と言葉の違い、個人の記憶とエスノグラフィの関係、写真において伝わるということなど、写真が戦争の記憶を紡ぐ媒体となる上での論点が出されました。
今回の報告は、戦争の体験を含む誰かの記憶を写真という形で残し、表現する上での具体的な課題やそれについてのアプローチに関わる点も多く、戦争体験の継承に関わる展示の課題と可能性も見えてくるものとなりました。

 

科研費挑戦的萌芽研究「平和博物館における戦争体験継承のための展示モデル構築」
第5回ワークショップ
「戦争の記憶を紡ぐー写真メディアの可能性」
日時:2017年11月15日(水)17:00~20:00
場所:立命館大学国際平和ミュージアム 2F会議室
報告:林 典子(フォトジャーナリスト)
参加者:15名

林典子氏   林氏のお話を熱心に聞き入る参加者

▲林典子氏

 

林氏のお話を熱心に聞き入る参加者


 


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