本校3年生の豊島美咲さんの研究「オジギソウの刺激に対する順化の電位測定による解析」がJSEC2023で入選しました。高校1年生からオジギソウの研究を始め、対外発表を行ってきました。高校2年生時に参加した植物生理学会年会、高校3年生時に参加したバイオサミットin鶴岡において、多くの先生からアドバイスをいただきました。それらを参考に新たな視点を加えた実験を行い、論文に仕上げました。オジギソウという植物は接触傾性を行います。接触刺激によって葉が閉じる際の電位変化を測定しました。オジギソウに何度も刺激を与えると慣れてしまうのではないか、という疑問を解決するため、刺激間隔を変えて電位測定を行いました。また、高校2年生時に概日リズムによる接触傾性への影響という研究から、朝方、昼間、夕方、それぞれで葉の閉じ方や電位変化に違いがあることが分かっているため、本研究においても同様に、3つの時間帯で連続刺激下の電位変化を測定しました。結果、連続刺激によって葉の閉じ方も省エネモードに入り、電位変化も小さくなることが分かりました。また、ある程度時間をおくと、閉じ方や電位変化も正常に近づくことから、短期間における順化が生じているのではないかと考えました。3年間、コツコツと積み重ねてきた研究で賞を得ることができ、大変名誉で光栄に思います。今後の研究活動を応援しています。