ニュース & トピックス News & Topics

【SSH】第15回科学教育の国際化を考えるシンポジウム開催 ~ グローバル時代の科学教育を考える ~

2024年02月19日 高校
 2024年2月6日(火)、本校にて「第15回科学教育の国際化を考えるシンポジウム」を開催しました。「グローバル時代の科学教育を考える」をテーマに全国から約50名の先生方・教育関係者の方々にご参加いただきました。新学習指導要領のもと、探究型学力を重視した新しい科学教育が動き始めています。そのような中で、今グローバル時代に相応しい科学教育が何なのかを考えることが重要だと考えています。
 立命館高等学校では、21年間のSSH研究開発に続き、今年度よりSSH先導的改革Ⅱ期の指定をいただきました。その初年度としての活動が順調に進められています。今回のシンポジウムでは、化学と科学英語の公開授業、課題研究の英語ポスターセッション、講演、先導的改革Ⅱ期令和5年度活動報告、生徒発表、研究協議等により、ご参加いただいた皆様と科学教育の更なる国際化について検討、共有することができました。
 午前中には、理科の松浦紀之教諭による「学習履歴(実験動画等)を用いた生徒による問題作成,議論と振り返り」についての化学授業と、英語科の武田菜々子教諭による「柔らかい素材のロボットの必要性」についての科学英語の授業をご覧いただきました。午後からは高校3年生SSGクラスによる課題研究の英語ポスターセッション(26テーマ)において、生徒たちの熱のこもった発表に参加者の先生方は熱心に耳を傾けたり、質問をしたりと、センターアトリウムは活気にあふれていました。
 その後、大阪教育大学副学長 片桐昌直先生に「グローバル時代の科学教育を考える」をテーマにご講演いただきました。あわせて、立命館高校の教員より、今年度の本校のSSH研究開発の取り組みとして、主にJapan Super Science Fair 2023(JSSF)と、International Collaborative Research Project 2023(ICRP)の実践について報告させていただきました。その後は、生徒による口頭での課題研究発表として、数学分野の”Optimal Frequency Ratio for Chords“のミニ発表、また国際共同研究に取り組んだ生徒からの報告を聞いていただきました。海外でのサイエンスフェアでの発表や、国際共同研究の経験が生徒の成長につながったということを感じていただけたと思います。
 シンポジウムの最後には、グループにて参加者の皆様と意見交換をさせていただきました。色々と熱のこもったご提案・ご質問等を頂き、たいへん充実したシンポジウムとすることができました。
 立命館高等学校では、今後とも国際科学教育の充実と普及に向けての取組に尽力して参りたいと思います。皆様のご指導、ご支援をお願いいたします。

news_240219_5

news_240219_6

【参加者ご感想(抜粋)】
  • SSHを支える教員組織の資質の高さ、生徒のモチベーションの高さ、全てが異次元でした。科学教育を国際的なレベルで行うことの意義も理解できました。Ⅳ期の申請を来年度に控え、本校の科学教育の国際化について、もう一度整理しなければと思いました。
  • 科学教育と国際化のつながりについて学ばせていただきました。貴校生徒の姿を見せていただき、教育の力を再認識できました。ありがとうございました。
  • 国際化に伴う御校の取り組みと生徒の姿は日本の先端をいくものだと思います。その中身や先生方の思いを知ることができ、勉強になりました。
  • 貴校の、蓄積された経験と研究による実践を目の前で見ることができました。机上の空論ではなく、生徒たちがキラキラと授業に取り組んだりポスターの説明をしている様子から、先生方の工夫が生徒の学びの質を向上させていることを実感できました。とても刺激になりました。
  • 手探りの時期を経て今のようなカリキュラムを開発したとお聞きして、感銘を受けるとともに勇気ももらいました。我々も頑張ろうと。
  • 私がやってみたいと思う授業をされていました。紙媒体でしたことはありますが、ICTでは経験がなくて、とても勉強になりました。紙に出来ない画像処理(動画、写真)の有効性が改めてわかりました。クラスの雰囲気もあると思いますが、生徒が楽しそうに授業を受けていたのがとても印象的でした。(化学公開授業)
  • CBTが国をあげて進んでいることは聞いたことがありましたが、授業に取り入れた例を初めて見させていただきました。大変参考になりました。(化学公開授業)
  • All in Englishで進められる授業に生徒が積極的に参加し、発信していく姿が印象に残った。科学英語の場合、生徒が興味を持て、そこからいろいろな発想が広がるトピックを選択することが非常に重要だということがわかった。質の高い動画が生徒の理解を助け、関心も高めていたのが印象に残った。(科学英語公開授業)
  • 科学教育(SSH事業)の中でも「英語」の位置づけ、どのように取り組んでいくべきかということが伝わってくる素晴らしい授業でした。長い試行錯誤の末にたどり着いた授業の姿を見せてもらうことができました。本校でも「科学英語」をどのように指導の中にちりばめていかなければならないか、そのための多くのヒントを得ることができました。(科学英語公開授業)
  • 生徒が英語でポスターセッションの発表を行い、質疑応答をしていた姿に衝撃を受けました。普段の授業に加え、海外の生徒とのやりとりや研究発表等で、実際に英語を使用する場があることは大きいと思いました。そういった場を用意し、サポートをしていく等先生方のご苦労も大変なものなのだろうと思います。(英語による生徒の課題研究ポスターセッション)
  • ポスターセッションにおいて、生徒が自分の研究内容について深く理解しており、相手の予備知識に配慮しながら、英語で分かりやすい説明をする姿に驚きました。口頭発表した生徒も質問にしっかりとした内容で答えていたことに感心しました。場数を踏むことの大切さ、海外交流の中での成長の大きさを感じました。(英語による生徒の課題研究ポスターセッション、生徒発表)
EN
最新情報を見る