デジタルアーカイブ
日本の芸術・文化を残し、活かす

三代豊国画「二五五四好今様美人 茶の会好」(1863年、ARC所蔵、arcUP6633)

#054
衣笠総合研究機構 教授鈴木 桂子[写真中]
衣笠総合研究機構 准教授金子 貴昭[写真左]
先端総合学術研究科 授業担当講師福田 一史[写真右]

 デジタルアーカイブとは、あらゆる文化資源をデジタル情報として記録し、保存・活用することです。立命館大学アート・リサーチセンターでは、京都を中心に日本がる有形・無形の芸術や文化をデジタルアーカイブしています。そして、あらゆる分野が協力して先進的な研究に取り組み、その成果を世界に発信しています。

 のアーカイブプロジェクトでは、図案や型紙、着物を作る過程や職人さんのコメント、道具などを、動画や写真、インタビューによって記録し保存しました。着物が江戸時代にガウンとしてヨーロッパで人気だったことや、アロハシャツが着物生地で作られたこと、京都産業が復活できる可能性を発見しました。

 江戸時代まで主流だった印刷の木の板()をアーカイブするプロジェクトでは、現存する板木のデジタルアーカイブを進め、データベースをオンライン公開しています。板木からは、江戸時代の出版産業の生々しい実態が見えてきました。

三代豊国画「二五五四好今様美人 茶の会好」(1863 年、立命館大学ARC 所蔵、arcUP6633)、同 板木(立命館大学ARC 所蔵、arcMD01-0657、鏡像)

 また、立命館大学ゲーム研究センターでは、ゲームの目録作成と公開を進めてきました。ゲーム名の文字数の移り変わりなど、データを応用した研究も行っています。

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