飛行ロボットに革新をもたらす
機械の「眼」

#047
理工学部 教授下ノ村 和弘

 「ドローン」が登場してから、空飛ぶロボットは急激に増えてきています。空から撮影したり、物を運ぶだけでなく、建設現場など高い場所で作業を行う飛行ロボットを作ることも始まっています。カラダにロボットハンドをつけた飛行ロボットが、空を飛びながら物をつかむにはたくさんの困難があります。そこで、ロボットの「眼」に注目しました。空に浮いている不安定な状態から対象となる物を見つけ、ロボットハンドの位置を正しい場所に動かすための視覚システムを作り上げました。これにより、空中で物をったり、電球をねじって取り外したりできるようになりました。

 また、ロボットハンドで物をつかむには、対象の物を探し、それに近づいてつかむという3つの手順があります。それにはカメラなどの視覚センサや距離感を測るセンサ、物をつかむためのセンサなどが必要になります。しかし、すべてのセンサをロボットにすると、とても重たくなってしまいます。そこで、カメラ(複数のレンズで撮影するカメラ)で距離感や握るために必要な力を測り、ロボットハンドの操作を行おうとしています。今後、さらなる機械の「眼」の活躍が期待されています。

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