ビジネスを変えるクラウド、AI

#049
経営学部 准教授依田 祐一

 クラウド(ソフトウェアなどを持たなくても、ネットで必要な時に必要な分だけ利用できるサービスのこと)や人工知能(AI)の登場で、仕事の形が変わってきています。近年、たくさんのデータを保管したり、処理することができるようになりました。中でも、AIによる企業のマーケティング(商品が売れるように調査や宣伝をすること)と(買う人が望む商品を提供する)の方法は大きく変わりました。これまではアンケートなどを通じてお客さんの求めるものを調査しましたが、現在のインターネットショッピングなどで使われるAIは、「商品を買った」などの結果を大量データから学習し、お客さんの興味に合った「おすすめ商品」を提案します。

 また、クラウドやAIは情報システムを利用する側(お客さんなど)だけでなく「提供する側(会社など)」にも影響を与えます。ネットの開発環境を提供するクラウドサービス“PasS”の登場によって、これまで人間が行ってきたシステムの管理や大切な情報を守るための仕事が必要なくなり、これからは人間にしかできない役割を担うことが求められます。今後は、ビジネスの世界でも人とAIとが協力し、互いにい合うことが重要になっていきます。

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