人の気持ちや行動を変える情報技術

#019
情報理工学部 教授野間 春生

 若いうちから運動習慣をつけておかないと年をとって健康を崩してからでは遅いとよくいわれます。病気になれば辛いだけでなく時間もお金も余計にかかります。しかし、頭では分かっていてもなかなか実行に移せないものです。そんな人の気持ちや行動を変えるにはどうすればいいでしょうか。

 そこで、健康づくりをすソーシャルシステム「てくペコ」を開発しました。これは宝探しゲームによって、ショッピングモールを歩き回ることをするシステムです。人を歩かせるために運動をゲーム化し、ゲームを楽しむ過程で自然と運動習慣が身につくようにすることが狙いです。また、「ながはま健康ウォーク」を企画して、のべ1,000名を超える参加者を迎え運動継続のきっかけを提供しました。このイベントは5人一組でチームを組み、10日間に計200km歩くというミッションに挑戦するものです。「てくペコ」でその日の運動量などを計測してスマートフォンでいつでも結果を確認できるようにし、目標を達成したら「ご」を与え、達成できなければ参加費を没収するというものでした。

 運動の苦手な人にいかに運動を長続きさせるか、その仕組みを考える研究はこれからも続きます。

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