日本のスポーツの現場に求められる
アスレティックトレーナー

#022
トレーナー室設置準備室 ディレクター岡松 秀房

 「アスレティックトレーニング」は日本でも徐々に注目されつつありますが、認知度は決して高くありません。日本では「トレーナー」といえば、身体パフォーマンスやボディメイクなどを強くイメージさせますが、アスレティックトレーナーは、運動に関わる幅広い傷害に対して「リスクマネジメント(リスク管理)」を行うスペシャリストです。スポーツ傷害や病気を予防するための選手の健康管理や、をした際の応急処置、そして治療や競技に復帰するためのリハビリテーションなどを行います。スポーツ現場で発生するあらゆる事故に対してリスクを管理するという責任の重さゆえに、アメリカでは国家資格として認定されています。

 しかし日本のさまざまなスポーツの現場、とりわけ学校スポーツ現場にはそのような専門家がいません。スポーツ現場ではいつ何が起こるかわかりませんが、いかなる場面でもかつ適切な判断とな対応が求められます。例えば、病院のが拠点となりそこに所属するアスレティックトレーナーが放課後学校にされる仕組みを作るなどして、日本のスポーツ現場にもリスクマネジメントを担うアスレティックトレーナーを増やす必要があるのではないでしょうか。

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