地域のジュニアアスリートを
育てる「食」

©Jero Honda

#023
スポーツ健康科学部 教授海老 久美子

 ジュニアアスリートの多くが、身体を作り上げている真っ最中であるにもかかわらず、十分な栄養サポート体制がない環境で育っています。ジュニアアスリートの「食」は支える指導者と家族の存在が大きいと考え、京都・滋賀の中学校・高等学校で、体育や部活動を指導する教員が集う「食とスポーツを育む会(食スポ)」を企画し支援を続けています。

 食スポでは指導者がチームの問題点を発表し、それに対して海老先生や管理栄養士の資格を持つ大学院生が栄養指導・アドバイスを行っています。また、選手自身も身体を作る「食」について自分で考えられるようになってほしいとの思いから、「スポーツ栄養すごろく」を考案し、滋賀県の中学生に配る企画を進めています。さらに、若い女子アスリートの食にまつわる深刻な問題、「低エネルギー摂取」から「月経不順」や「の低下」を起こすになればと考え、おいしく食べながら栄養価が強化できるレシピを「女子部活食」という本にまとめました。

 心身の急激な変化を経験する中学生にとって「食」は非常に重要な意味を持ちます。地域からジュニアアスリートの食環境を変える取り組みは続きます。

ボタンを押していろんな研究を見てみよう