中田 千里さん

2013年度より食品メーカーに勤務予定

国際関係学部4回生

私は過去に長年中国で暮らした経験があり、いつか「海外で働きたい」という漠然とした夢がありました。しかし、中国では度々食品の安全問題に関する不安なニュースを目にして、それは悔しい思いとして、ずっと心の中にありました。日本では、スーパーに安心で安全な商品があるということは、当たり前の事として考えられています。それが海外では当たり前ではないと気付き、日本企業に就職して「より安心で安全な商品を海外の人に提供したい」と思うようになりました。

その中で、私はモノを提供する立場より、モノをつくる立場になると決め、食品メーカーに就職することを目指していました。理由は2点あります。

1つ目は学生広報スタッフの活動です。今までにない企画をつくり上げ、より多くの人に見てもらう学生広報スタッフの活動と、モノをつくって、誰かに使ってもらったり、見てもらったり、食べてもらったりするメーカーの役割が同じではないかと考えました。また、目に見えるモノがあれば、自分は人より倍以上に幸せになれると感じ、ユーザーと一緒に喜びを味わいたいと強く思うようになりました。

2つ目は、インターンシップです。大学に入学してすぐ「インターンシップに行きたい」と思い、低回生の頃からキャリアオフィスを利用していました。インターンシップは社会を実体験することができ、より一層“働くこと”へのイメージが鮮明になりました。また、自分の“強み”や“弱み”を知ることができたのです。そのことが、その後の就職活動に活かされたと思います。インターンシップだけではなく、留学やボランティア、一人旅、通訳など、何でもチャレンジすればするほど、自分にプラスになります。何か思いついたら躊躇せずにチャレンジすること、これが自分の夢を見つけ、叶える「道」だと思います。

在学生のみなさんへ

夢をいつまでも持つのではなく、その夢をいつかは目標にして実現していくことが大切だと思います。新しい自分と出会うために、どんなことでもチャレンジしてください!

取材後記

インターンシップについて、知らなかった部分がたくさんありました。インターンシップに参加する学生、そうでない学生がいる中で、自分自身、参加するべきなのか、悩み踏み出せずにいました。今回の取材では、インターンシップの参加で、働くことの擬似体験だけではなく、知らない自分と出会うことができるというメリットに、気付くことができました。私も中田さんのように目標に向かって輝いている人間になりたいと思います。インターンシップだけではなく、1歩踏み出すことは勇気が必要ですが、1歩踏み出すことで視野が広がり、人との関わりも増え、人生を豊かにしてくれるのだと感じました。取材を通じて「チャレンジ」することの大切さを改めて学べたと思います。(鈴木裕加/産業社会学部2回生)

企画・取材・文/田中 裕太郎(文学部4回生)、岡戸 亜沙美(産業社会学部2回生)、鈴木裕加(産業社会学部2回生) 企画/佐藤 陽(政策科学部2回生)、山内 快(経営学部2回生)