学科概要

物理科学科の掲げる教育理念

 物理学は、自然現象のなかに潜む法則性や規則性を明らかにし、「私たちの世界はどのように成り立っているのだろうか」という本質的な問いに答えようとする学問です。自然の仕組みを定式化し、世界の成り立ちに関する私たちの理解の水際を押し広げることが、物理学が担う学術的使命であるといえます。さらに、物理学は現代テクノロジーの基盤であるばかりでなく、まだ見ぬイノベーションと技術革新にとって不可欠な学知を整備してきました。このことが、地球規模の環境・エネルギー問題に直面する困難な現代社会において、物理学の重要性を際立ったものにしています。自然の仕組みに関する深い洞察力を養い、科学と技術を架橋する広々とした学問的視野を身につけることで、より良い社会の実現に資する人材を育成することが、本学科の掲げる教育理念です。

物理科学科における教育


授業風景
 本学科では、物理学の学問体系を支える基礎概念の修得を重視した、特色のある教育プログラムを構成しています。系統的な専門科目の学習を通じて、論理的かつ科学的な思考力、定量的な議論の方法、科学的知識を応用する実践的な技術などが着実に身につくように、学科における学びをデザインしています。また、「物理角部屋」、「物理駆け込み寺」、「物理実験工房」など、学生の自学自習を促進するボトムアップ型の活動を積極的にサポートし、学科における学びの活性化をはかるという取り組みを、全国の大学に先がけて行っています。

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物理科学科における研究

 物理科学科は理論・実験・地球物理を合わせて13の研究室から構成されており、互いに協力しあいながら研究を行なっています。その研究分野は原子核・素粒子のようなミクロの世界から、惑星・恒星の成り立ち、宇宙空間のようなマクロな世界まで広がっています。また、磁性、超伝導、ボーズ凝縮体など、電子の振る舞いから物質の量子物性を調べる凝縮系物理学、レーザー分光や放射光によって物質の構造を明らかにする物性物理学、ミクロとマクロの中間に位置するメソスケールに興味深い物理を示す表面・界面現象やソフトマター物理学といった分野や、地球、生命、流体、種々の非線形現象など、我々が日常生活において関わる現象や物質などにも、その研究対象を幅広く展開しています。

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