亀田誠治先生と反畑誠一先生による特別講義「ストリーミング時代の到来~多様化する音楽界の楽しみ方~」が開講されました!

Posted on 2019.01.24

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 2018年12月6日(木)、本学客員教授である反
畑誠一先生と、音楽プロデューサーおよびベーシストと
して数多くのアーティストのプロデュースやアレンジを
手掛ける亀田誠治氏による、「ストリーミング時代の到
来~多様化する音楽界の楽しみ方~」をテーマとした特
別講義が行われました。

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 講義は、冒頭で反畑誠一客員教授から、過年度に「産
業社会学部 音楽関連団体共同寄附講座」を開講してい
たこと、その実績を踏まえて今回の特別講義の実施に至
ったという経緯の説明、そして亀田誠治氏のプロフィー
ル紹介がありました。
 続いて、亀田誠治氏からは音楽の聴き方がターニング
ポイントに来ている昨今の状況に加え、特に定額による
ストリーミングやサブスクリプションなど、音楽の楽し
み方が多様化してきている現状や、そういったものに対
するアーティスト側の捉え方や背景事情の解説、具体的
なアーティスト名を挙げての事例紹介、音楽配信におけ
る他の国々と日本の違いの分析、近年大型フェスが増え
てきている背景と事情や、そのことによるアーティスト
側の影響など、音楽制作の現場の第一線で活躍されてい
る亀田氏だからこそ詳細に解説できるであろう、大変興
味深い話題が次々と紹介されました。
 また講義中は、亀田氏から参加者への問いかけが常に
行われ、参加者のほうも積極的に挙手および鋭い回答が
あり、有機的で双方向の講義が終始展開されました。

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 講義の最後には、再び反畑誠一客員教授から今後の音
楽産業における中国の存在や影響、具体的な音楽関連企
業名を挙げての中国への進出の事例、中国語ができる人
材が今後求められる等、音楽関連産業への就職を考えて
いる学生へ向けての貴重な情報とアドバイスもいただき、
大変中身の濃い充実した講義となりました。


【講師プロフィール】
【反畑 誠一氏】
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 本学客員教授、音楽評論家、前JASRAC理事
 J-POP、歌謡曲を中心にジャンルを超えて幅広い
視野で、新聞、雑誌、ラジオなどのメディアを通じ評論
活動を展開中。時事通信配信によるコラム「ヒットの周
辺」 を長期で連載中。
 2004年度より立命館大学産業社会学部開講「JA
SRAC寄附講座」「音楽関連団体共同寄附講座」に関
わる。共同著書に「うたのチカラ」(集英社)、「追悼
文大全」(三省堂)などがある。

【亀田 誠治氏】
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 音楽プロデューサー、ベーシスト
 これまでに椎名林檎、平井堅、スピッツ、GLAY、
いきものがかり、JUJU、エレファントカシマシ、大
原櫻子、GLIM SPANKY、山本彩など数多くの
プロデュース、アレンジを手がける。2007年第49
回、2015年第57回の日本レコード大賞では編曲賞
を受賞するなど常に音楽の第一線で活躍中である。

2018年度 西園寺記念奨学金・+R Challenge奨学金給付証書授与式

Posted on 2019.01.07

 2018年12月20日(木)に「西園寺記念奨学金
(成績優秀者枠)」(優秀な成績を修めた学生を褒賞し、
周囲の規範となることを奨励するもの)と「+R Challen
ge奨学金」(自らの問題意識を発展させた学習テーマを
追求する学生を支援するもの)の給付証書授与式が以学
館IG401号で行われました。産業社会学部では、春
学期・秋学期合わせて103人の西園寺記念奨学生と8
人の+R Challenge奨学生が選ばれました。

 例年授与式後に懇親会をしていましたが、今回は先に
1階ラウンジで懇親会を行いました。
 まず、景井副学部長の司会のもと用意されたケーキと
コーヒー・紅茶を頂きながら、2019年1月から改修
される以学館施設についての意見交換が行われ、グルー
プ毎に発表を行いました。日ごろ以学館施設を利用して
いる学生の生の声を聞くことができ、さまざまな意見・
要望が寄せられました。
 その後、+R Challenge奨学生メディア社会専攻4回生
森島暢哉さんによる、『LINEスタンプ制作を通じた盲導
犬育成支援』の成果報告会が行われました。みなさん、
森島さんの活動を真剣に聞き入っており、短い時間では
ありましたが和やかな懇親会となりました。
 
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 懇親会後は会場を以学館IG401に移し、証書授与
式が執り行われました。
 授与式では、竹内学部長より祝辞が述べられ、その後、
奨学生を代表してスポーツ社会専攻4回生大川麗さんか
ら謝辞がありました。そこで大川さんは「幼少期からプ
ロ野球球団職員になりたいという夢を持ち、スポーツ社
会専攻へ入学しましたが、専攻プログラムの障害者の方
が参加するシンクロ大会のボランティアに参加したこと
をきっかけに、スポーツを楽しむ彼らをサポートするこ
とにやりがいを感じました。そして彼らへの理解をさら
に深めるために人間福祉専攻の講義を受け、社会的弱者
とされている方たちを助ける環境づくりには人とのつな
がりが重要であると感じ、そのような方が生きやすい社
会を作りたいという大きな目標ができました」と将来の
目標を掲げ産業社会学部で学べたことへの感謝を述べら
れていました。
 
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 最後に回生ごとの記念撮影を行い、懇親会とは違って
厳かな空気の中で2018年度西園寺記念奨学金・+R C
hallenge奨学金給付証書授与式は終了しました。

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※+R Challenge奨学生

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※西園寺記念奨学生1回生

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※西園寺記念奨学生2回生

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※西園寺記念奨学生3回生

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※西園寺記念奨学生4回生

 奨学生のみなさんが、これまで以上に高い目標を持ち、
一層充実した学生生活を送られることを産業社会学部教
職員一同願っています。
 奨学生の皆さん、おめでとうございます!

※成長支援型奨学金について詳細はこちらのページをご覧ください。
→https://www.ritsumei.ac.jp/scholarship/regular-grow.html/

文責:産業社会学部事務室

2018年開催!さんタマ

Posted on 2018.12.26

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 2018年11月28日(水)から30日(金)まで
の三日間、立命館大学衣笠キャンパスの以学館二階Stud
ent Labでは産業社会学会学生委員会が中心となって行
う企画「さんしゃのタマゴ」が開催されました。
 「さんしゃのタマゴ」とは、所属する専門演習クラス
(ゼミナール)をこれから選択していかなければならな
い、産業社会学部の1回生を中心に向けて行われた企画
です。
 
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 開催期間中はStudent Labに設置された会場に、各専
攻様々な教員が待機しています。
 企画参加を希望する学生が訪れると、各々気になる教
員の下に着席し、専門演習クラスの内容や、受講するべ
き科目、将来の進路など様々なことについて相談ができ
るようになっていました。
 開催時間がちょうどお昼休みに当たるということもあ
り、会場では参加者に「丼ペリ」と言われるどんぶり弁
当とお茶が配られます。

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 お弁当を食べてお茶を飲みつつ、和気藹々と教員と話
をすることで学生も気負うことなく知りたいことを素直
に尋ねることができていたように思います。
 授業やガイダンスでは知ることのできない教員の姿を
見ることで、新しい発見や学びへの意欲が湧き出てくる
こともあるのではないでしょうか。

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 実はこの「さんタマ」は春学期にも同様の企画が行わ
れています。
 こちらは2回生を主な参加者として想定されたもので、
より具体的な専門演習クラスについての説明や相談に取
り組む形となっていました。
 ですが今回の開催に関しては、専門演習クラスについ
てだけでなく、もっと広い意味での興味関心を含めた相
談に教員が乗り、その上で1回生に専門演習がどういっ
たものなのか少しずつ触れて貰うという形を取っていま
す。
 どうしてこのような形を取ることになったのか。
 これには、産業社会学部では現在の1回生から卒業論
文が必須になるため、卒業のためには専門演習クラスへ
の所属が必要になるという背景があります。
 そのため2回生だけではなく、1回生にも専門演習ク
ラスがどういうものなのか触れてもらい、興味・関心の
幅をどんどん広げていって貰いたい。開催を秋学期にも
増やし、主に1回生へ向けて行うことにしたのには、そ
んな理由がありました。
 この企画に参加した学生達の、今後の有意義な学生生
活に繋がるように。そんな委員会メンバーの思いが伝わ
ってくる、あたたかい企画の場であったように思います。


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※産業社会学生委員メンバー

文責:産業社会学部事務室


2018年度:さんしゃの本屋さん

Posted on 2018.12.19

 2018年12月5日と6日に「さんしゃの本屋さん」
が開催されました。
 「さんしゃの本屋さん」とは、産社学会学生委員会が
中心となり、産業社会学部の学生に「普段触れない本に
も触れることで、より多くの本を読んでもらうきっかけ
を作りたい」という思いから開催されたイベントです。
 今年は以学館入ってすぐのピロティと、2階にあるSt
udents Labでの二会場開催となりました。

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 開催当日、イベント会場の一つとなるピロティでは新
品本(半額)と文房具(30%引き)の販売が行われてい
ました。
 
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 会場に設置されていた「話題の新品本が半額!!」と
いう看板を目にして、足を止めた学生も居るのではない
でしょうか。
 そんな風に何気なく足を止めた学生達が、少しでも本
を手に取ってくれるように。そんな思いからか、並べら
れた本の隣には委員会メンバーお手製のポップが置かれ、
一目で内容が分かるようになっていました。
 会場を訪れた学生達は、思い思いの物を手に取り、友
達と話し合ったりしながら本との出会いを楽しみます。

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 一方、2階のStudents Labに設置された会場では多種
多様なジャンルの古本がズラリと並べられ、格安で購入
できるようになっていました。

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 販売された商品の中には寄付されたものも含まれ、時
にはすでに絶版になり、手に入りにくくなった掘り出し
物が見つかることもあるそうです。
 まるで宝探しをするような感覚、貴重な一冊との出会
いは大切にしたい。
 そんな思いを気遣い、こちらの会場ではあたたかいコ
コアやコーヒーなどがカフェ形式で販売され、ゆっくり
と本を選ぶことができるように工夫されていました。
 
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 毎年恒例になった「さんしゃの本屋さん」。このイベ
ントは、きっと産社学生と新しい本の出会いを作る貴重
な場となっていることでしょう。

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文責:産業社会学部事務室

直島・豊島でのアートをめぐる合宿

Posted on 2018.12.10

 2018年9月16日から18日にかけて、香川県の
豊島と直島で仲間裕子先生ゼミの合宿が行われました。
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  私たちのゼミには、芸術に興味を持ち、学びたい学生
が集まっています。豊島や直島は、瀬戸内海のアートの
拠点となるべく、現代美術を中心にした美術館が集まっ
ています。私たちは、3日に渡って内藤礼の作品である
豊島美術館をはじめとして、直島の安藤忠雄の設計によ
る地中美術館、街全体がアート作品になっている家プロ
ジェクト、現代アート作品が収集されているベネッセア
ートミュージアム、彫刻家であるイサム・ノグチの元ア
トリエであるイサム・ノグチ庭園美術館を訪れ、芸術に
親しみました。
 概ね天気にも恵まれ、美しい海を臨む美術館で刺激的
な体験をすることができました。
 
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 ゼミ生の声を紹介します。



「今までは、美術館といえば壁に絵が掛けられていて、
それを歩いて見て回るというイメージがあったのですが、
豊島美術館は衝撃的で、空間に水が流れているのをただ
眺めるというものでした。そこでは時間の流れがとても
ゆっくりで、心が浄化されました。また、どの街も自然
であふれていて、やはり人間には自然が大切なんだとい
うことが再確認できました。
 私は、ゼミでアートについて学ぼうと思っており、特
に色彩の分野に興味をもっています。豊島と直島にはカ
ラフルで、色彩豊かな作品もあり、色の使い方を学ぶこ
とができました。自身の学びに繋がる新しい発見がたく
さんあり、色々な角度から色彩に触れるためのてがかり
がたくさんあって、もっと色彩について学びたいと思い
ました」

(メディア社会専攻三回生 福留 真帆)



「豊島美術館に受けた衝撃は大きかったです。豊島美術
館が、特別な展示品ではなく、水たまりと静けさそのも
のを展示しているのが斬新でした。豊島の中で美術館は
一際浮いて見える建物でしたが、内部の静閑な雰囲気が
実は環境ににつかわしく面白く思えました。豊島美術館
のドームは集音性にも優れていて、季節によって自然の
移ろいとともに、美術館の持つ色合いは変わるというの
です。蝉の声に木々のざわめきが夏とすれば、他の季節
はどんな音が聞こえるのでしょうか。この美術館は、何
気なく過ぎる季節を今一度私たちが踏みとどまって確認
させることを促すように思いました。
  私は芸術の中でも絵画に興味がありますので、2日目
の地中美術館のモネの作品から受けた衝撃は尋常ではあ
りませんでした。モネは、視力を失っても色彩感覚を身
につけていたといいます。そのことには感嘆しました。
モネの蓮を主に描くスタンスでの作品の見せ方は大変後
学のためになりましたし、それ以外の現代アートにおい
ても、大変見識が拡がったように感じています。最終日
のイサム・ノグチの、石に美しさを感じる感性に触れ、
自然にひそむ美を感じ、アートに活かせる感性の素晴ら
しさを体得できました」

(メディア社会専攻三回生 安部 修平)



「今回の合宿では、様々な美術作品を鑑賞し、アートと
コミュニティの関係性について学ぶことができました。
特に、直島の家プロジェクトは、空き家を改造して美術
作品としていて、古い町並みと現代アートの調和を感じ
ることができました。このような伝統と現代的なアート
の調和という独特な世界観が見る人をひきつけ、沢山の
観光客を集め、地域活性化に繋がっていると感じました。
伝統的なものや自然など、その土地を生かした芸術作品
やプロジェクトがより人と地域との結びつきを強めるこ
とを学びました。
 自然を生かしたアートや、伝統を残しつつ現代社会の
人々を魅了する芸術を作り上げていくことが、人と地域
の結びつきを強くしていくことを学んだので、新しいも
のだけに目を向けるのではなく、伝統が伝えようとして
いる思いや考えを大切にして、今後の研究を進めていこ
うと思います」

(スポーツ社会専攻三回生 佐久間 瑞季)

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 ゼミ生の皆さんは、それぞれの関心に引きつけて今回
の合宿を楽しめたようです。この体験が今後の学びに活
きていくことを願っています。
 

文責:T A橋本真佐子(先端総合学術研究科)
写真:メディア社会専攻三回生 福留真帆

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