HOME  TOP

3日目

余姚市から上虞市へ移動。

九獅橋

上虞市豊恵鎮に位置。別称を等慈寺橋という。元代、至正3年(1343)に再建された。橋の上には「嘉定七年歳次甲戌二月初六辛丑重修」の文字があり、いつ創建されたのかは不明だが、1214年に修復されたのち、元代に一部もとの石を使って再建されたものらしい。まだ現役で使われているから、長い間よくもっているよね。
写真はその文字を見る先生方とぼく。しかしこの橋のたもとがごみ集積所になっていて、結構汚れていたのが残念だった。

その後でこの辺りを散策したのだけれど、観光地化されていない、庶民の生活の中に古い建物がいろいろ残っている場所で、味があったよ。


ところで、この橋の付近でも前回の旅行と同じく犬をよく見かけたよ。放し飼いにされているようだったけど、ご主人の周りから離れず、知らない人を見かけても吠えたりじゃれたりせず、賢い犬だった(写真の後方にいる女性が飼い主)。可愛いね。
ただし、中国の犬の多くは狂犬病の予防接種を受けていないので、可愛くても、近づいて触ったり挑発するようなことは厳禁。遠くから愛でよう。


皂李湖

上虞市梁湖鎮に位置する人工湖。 
ここ一帯は昔旱魃の多い土地で、唐代に曹某という人と黎某という人が、それぞれの一族と協力して掘って作った湖という言い伝えがある。「皂李」は曹黎の諧音だそうだ。
近年、リゾート開発の話が持ち上がっているそうで、一部に宿泊施設らしきものが作られていた。また、周囲には新しく桜の樹が植えられていたりと、開発が進められつつあるようだ。





上虞市から紹興市へ移動、昼食をとる。その後紹興市内の史跡をめぐる。

謝公橋

先に呂府を訪ねたのだが、建物しか残っておらず、内部は公開していないとのことで参観は諦める。その横にあったのが謝公橋。後晋(10世紀半ば)に創建され、清の康煕4年(1685)に修復されたそうだ。
写真右下は橋の上から景色。柳の花もちらほら咲いている。もう少ししたら白い綿のような柳絮が飛ぶ季節かな。


光相橋

謝公橋を渡って雰囲気のある西小路を北に上がると、もと光相寺の傍らにあったのでその名がついた光相橋がある…はずであった。しかし近年建設された違う橋が先に目に入ったので、大回りをしてしまい、結局新しい橋のすぐ奥にあるということが判明。
しかも「光相橋」とある碑の前には、近所の人が張ったロープに洗濯物がいっぱい吊り下げられていた。どう頑張って撮影しようとしてもセクシィな下着が画面に入り、苦戦する先生方であった…(結局、洗濯物を一時的に移動させた)

この橋は元の至正元年(1341)に創建され、明の隆慶元年(1567)に修復されたもの。その後1982年に整備されたそうだ。
浙江省にはこういう古い橋がたくさん残っていて、水利を研究する人とか、橋マニア(そういう人もいるはず…)にはたまらないよね。碑によると、2013年にこれらの古橋は改めてまとめて重要文化財に指定されている。


古越蔵書楼

清代の徐樹蘭(1837-1902)が晩年に個人で出資して建てた蔵書楼で、中国で初の近代的な公共図書館。門をくぐってみると、奥には何も無く、門楼の部分しか無かったので驚いた。現在はもとの建物の一部のみ残っており、紹興図書館の分館として使用されているそうだ。
何となく残念。しかも、訪れた時はちょうど休館日で入れなかった。




大善塔

市内の城市広場内にある。もとは大善寺の傍らにあり、その名がついた。塔は南朝梁の天監3年(504)に創建され、南宋の紹定戊子年(1228)に修復された。現在のものは1957年に再建されたもので、一部のみもとのものを使っている。

この広場には紹興の街の水路と史跡を示した地図が敷石と溝で作られていて、面白かったよ。


沈園

前回の旅行でも訪れた場所。この庭園にまつわる悲恋はちびてこちゃん旅行記を見てね。でも悲恋の場所なのに、何故か恋人たちの願をかける絵馬のようなものが沢山吊るされていた。昨今こういうのが流行しているのだろうか。
下は庭園内で撮影した写真。ミツマタがきれいに咲いていたよ(右)。


青藤書屋

ここも前回来たところ。違う角度から撮影してみた。奥には徐渭の作品も展示してあったよ。


古繊道

ここも前回の旅行で訪れたところだよ。今回初めて訪れたMさんとCさんは珍しそうに水面を見ていた。
この道、誰も歩いてはいなかったけれど、天気の良い早朝に散歩したら気持ちいいだろうな。あるいは自転車で…それは危険か。

この後車は杭州市へ向かう。杭州市の中心部に近づくとやはり急に渋滞してきた。夜、西湖の近くのホテルに到着。



←前のページへ                                             次のページへ→ 

 
HOME  TOP

 


お問い合わせはこちら   © Ritsumeikan Univ. All rights reserved.