史資料センターについて
ごあいさつ
立命館は、近代日本の代表的な政治家で国際人であった西園寺公望が、1869年に私塾「立命館」を創設したことに始まります。青年西園寺は、「自由主義」と「国際主義」を標榜し、日本が世界の中で十全な役割を発揮することを生涯の課題としました。
西園寺の精神を引き継ぎ、中川小十郎が1900年に京都法政学校を開いてから110年以上の時を経て、立命館は今日、京都、滋賀、大分、北海道にキャンパスを有し、2大学、4附属高等学校、4附属中学校、1附属小学校、学生・生徒・児童数約5万人を擁する、個性と国際性の豊かな総合学園となりました。
『創立五十年史』を嚆矢とする立命館史の編纂は、その後1991年から『立命館百年史』の編纂に受け継がれ、2013年2月、『立命館百年史』通史第三巻の発刊をもって、創立から2006年に至る全3巻の『百年史』が完結を迎えました。
この編纂過程で収集・保存された様々な史資料は、それぞれの時代の中での先人達の営為、そこで教え学んだ教員や学生達の姿を生き生きと伝える学園創造の歴史的記録です。
立命館は、こうした史資料を改めて収集・保存し、現在・未来において有為な利活用を図ることを目的として、「立命館 史資料センター」を設置することとしました。
ピロティ展示スペース
西園寺記念館(1F 立命館 史資料センター)
史資料センターのビジョン
史資料センターは、次のようなビジョンを持って運営しています
『私たちは何ものか。どこから来てどこへ行くのか。をわかりやすく』
①学園に関わるすべての人々に、学園の歴史をわかりやすく、探しやすい仕組みを創る
②研究者の人々に、役に立つ研究資料と成果を提供する
③社会のすべての人々に、学園の歴史をわかりやすく、好きになってもらえる仕組みを創る
史資料センターの沿革
立命館 史資料センターは、立命館史編纂の歴史とともに歩んできた編纂委員会・編纂室を基礎とする組織です。
年月 | 出来事 |
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1953年 3月 | 立命館学園創立50周年を記念して『立命館創立五十年史』刊行 |
1981年 7月 | 80周年記念事業の一つとして『立命館戦後史』の編纂を企画 |
立命館史編纂委員会発足、同編纂室設置 | |
1986年11月 | 館史を『立命館百年史』として編集・刊行する方針確定 |
その準備として1985年までの資料集を編集・刊行に取り組む | |
~1990年12月 | 『立命館八十五年史資料集』第一集~第八集、『立命館八十五年史資料集目次』を刊行 |
1991年 3月 | 『立命館百年史』の編纂を「創立百周年記念事業」の一事業として位置づける |
立命館史編纂委員会から新たに立命館百年史編纂委員会の設置を提起 | |
1991年 5月 | 百年史編纂室設置 |
1991年11月 | 立命館百年史編纂委員会設置 |
1993年 3月 | 『立命館百年史資料集』第一集刊行 |
1993年12月 | 『立命館百年史資料集』第二集刊行 |
1999年 3月 | 『立命館百年史』通史第一巻刊行(対象年:草創期~1945年) |
2000年10月 | 『立命館百年史』資料編一刊行 |
2006年 3月 | 『立命館百年史』通史第二巻刊行(対象年:1945~1980年) |
2007年 7月 | 『立命館百年史』資料編二刊行 |
2013年 2月 | 『立命館百年史』通史第三巻刊行(対象年:1980~2006年) |
2013年 4月 | 百年史編纂室を立命館 史資料センター準備室に改組 |
2014年 12月 | 『立命館百年史』資料編三刊行 |
2015年 10月 | 立命館 史資料センター開設 |
『立命館百年史』編纂過程では、膨大な史資料が収集・保存されました。
立命館学園は、これらの集積した史資料を、収集・保存・利活用するため、「立命館 史資料センター」を開設することとしました。