立命館大学 デザイン・アート学部
立命館大学大学院 デザイン・アート学研究科

(Faculty)

杉山 直磯 Naoki Sugiyama

助教

■ 専門分野:デザイン方法・評価・分析 ■ 研究テーマ:人が持つ熟練技能の認知・動作特性の分析とモデル化

学歴:
  • 2018年3月 大阪産業大学 デザイン工学部 情報システム学科 卒業 学士
  • 2020年3月 京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 修士課程修了 修士(工学)
  • 2025年9月 京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 博士課程修了見込み 博士(学術)

職歴:
  • 2018年4月〜2020年3月 大阪産業大学 デザイン工学部 情報システム学科 ティーチングアシスタント
  • 2020年4月〜2022年3月 大阪産業大学 デザイン工学部 情報システム学科 非常勤講師
  • 2022年4月〜現在 大阪産業大学 デザイン工学部 情報システム学科 契約助手

これまでの実績・研究概要

現在の研究では、人を対象とした技能の形式知化を目的に、認知科学および運動学の観点から研究を進めています。形式知化されたデータは、技能伝承において明確かつ体系的な教授を可能にする基盤となります。さらに、数値化された技能データを活用し、人を介さずに評価を行う識別モデルの構築と、その性能検証にも取り組んでいます。具体例としては、医療従事者が行う健康状態の診断行為をシステム化し、画像情報に基づいた識別モデルの設計と、それに付随するプロセスの確立・検証などを行っています。

研究の方向性

これまでの研究では、情報処理技術を駆使し、人が無意識的に発揮する感性や動作を数値的に取り扱ってきました。また、AIなどの機械的側面を取り入れることで、新たな技能支援システムの開発も進めています。 今後は、これまで対象としてきた医療分野やものづくり領域に加え、美的感性に関わる情報デザインの領域へと研究の幅を広げていくことを目指していきます。 人が持つ熟練技能の認知・動作特性を分析することで、人とその対象との関係性における意図の把握を可能にし、より深い理解と新たな視点の創出に貢献できると考えています。

メッセージ

デザインやアートの分野には、唯一の正解が存在しません。だからこそ、自分自身の感性を信じて磨いていくことが大切です。そして、それと同時に、知識を深め、多様な視点を持つことで、より多面的な理解が育まれ、新たな気づきや発見へとつながっていきます。感性と知識の両輪を育みながら、皆さんの創造的な活動の基盤となる学びを築いていってほしいと願っています。